人災疫病禍でしばらく中止が續いてゐた東京都大田區平和島の骨董市が、久しぶりに再開したとのことで、ちょいと覗きに出掛ける。
疫病禍となる少し前の頃には出店數がガクンと減り、このまま消滅するのではないかと思ってゐたが、今回は一八〇店ほどが参加して、往年の賑はった雰囲気が少し戻ってゐた。
骨董品は、求める人にはお寶であり掘り出し物だが、さうでない人にはただのガラクタでしかない。
私は掘り出し物と出逢ひ、そのお寶を大事に鞄に仕舞ひ、今日は来て良かったと気持ちが晴れる。
しかし、店主同士が「(オミクロン株は)だうやって感染するんだらうねぇ……」と首を傾げてゐた如く、今回の再開はまだまだ假染のものでしかないことを忘れてはならない。