迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

おごれる者はおぼれる。

2018-08-29 19:31:35 | 浮世見聞記
東京都千代田区の国立公文書館で、「平家物語──妖しくも美しき──」展を見る。

「平家物語」と、その異本のひとつである「源平盛衰記」を中心に、平家の栄枯盛衰に絡んで現れる、多くの魑魅魍魎に焦点をあてた企画展。


その怪異のひとつひとつが、平家滅亡への伏線、或ひは予兆として捉へられ、脇筋ながら源頼政の鵺退治は謡曲の名品「鵺」の原話となるなど、平家物語は諸行無常を縦軸とした深大な運命物語であることを見る。



(※フラッシュを焚かなければ撮影可とのことで、撮影す)


怪異はすべて、人の心の”闇”が、形を為したもの。

その心のやましさを、

無意識のうちに自覚してゐるからこそ、

それらは私たちの前に現れ、

嘲(わら)ふのだ……。
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