てつみちがゆく──新生9000系に続く快挙！

相模鉄道線の駅で、20000系が今年のグッドデザイン賞に輝いたことを知る。

正面の横皺がどうかとは思ふが、パール加工を施したネイビーブルーの外観、無駄を省きつつも○○東日本の車輌の如く安普請ではない洗練された内装、そして落ち着いた乗り心地──

たしかにグッドデザイン賞にはふさわしい車輌だと、私も同感。


東京圏の至る所で似たり寄ったりなデザインの失笑モノ新型車輌が増殖しつつある今日、

『待ってでも乗りたくなる電車』

をコンセプトに造られたこの相模鉄道20000系は、どこにも追従しない独自性を前面に打ち出したデザインで、この鉄道会社の“企業努力”の本気度がもっともよく表れた逸品といへる。



自分らしさを表現出来ないならば、

永遠に表てには出るべからず。



いまだに運行形態が不明だが、近い将来にはこの20000系が、東急線へ乗り入れることになってゐる。


あらゆる場面において残念千万な現在の東急線において、もしかしたら本当に、

『乗りたくて待つ』

存在になるかもしれない。