平日の人出が少ない時間帯を狙って、橫濱の伊勢佐木町へ出かける。
とりあへず今は落ち着いた雰囲気となってゐる商店街では、ドラッグストアでない店で不織布マスクが自棄賣り状態となってゐる。
頑張ってゐる店ではマスクの低価格合戰が展開されてゐて、お客たちはいま主流の布製マスクに心惹かれり。
布製ならば手製の木綿マスクで充分間に合ってゐるので──それに嘘っぱち冷感マスクも後詰に控へておる──、不織布マスク50枚詰が三ケタ台まで下がってゐる様子を“市場調査”して地上に出、
茶番大運動會の野球會場にするため客席を増築した結果、不格好な外観(すがた)となってしまった橫濱スタジアムの脇を通り、ずっと氣になってゐた中華街へ。
いま見る海のやうに早く平らかな日が来ることを念じながら、
これまた今は落ち着いた佳い雰囲気の赤レンガ倉庫の間を抜けて、
とりあへず今は落ち着いた雰囲気となってゐる商店街では、ドラッグストアでない店で不織布マスクが自棄賣り状態となってゐる。
商店街も外れ近くまで来るとシャッターを閉めたままの店も見受けられるが、古書店は幸ひどこも健在ぶりを示してゐて、また遊びに行く樂しみを保つ。
関内驛につながる地下街では、シャッターを閉ざした店の増へたことに一瞬茫然としたが、
頑張ってゐる店ではマスクの低価格合戰が展開されてゐて、お客たちはいま主流の布製マスクに心惹かれり。
布製ならば手製の木綿マスクで充分間に合ってゐるので──それに嘘っぱち冷感マスクも後詰に控へておる──、不織布マスク50枚詰が三ケタ台まで下がってゐる様子を“市場調査”して地上に出、
茶番大運動會の野球會場にするため客席を増築した結果、不格好な外観(すがた)となってしまった橫濱スタジアムの脇を通り、ずっと氣になってゐた中華街へ。
病菌騒動云々とは全く関係無く好きな場所である橫濱中華街、四月初めに訪れた時は胸が痛くなったが、今ではだいぶ賑はひが戻ってゐる。
それでもまだ「休店」の貼り紙をしたままの酒楼があり、昔から中華街は國情との闘ひなのだと思はずにはいられない。
中華街を通り抜ければその先は海、
いま見る海のやうに早く平らかな日が来ることを念じながら、
これまた今は落ち着いた佳い雰囲気の赤レンガ倉庫の間を抜けて、
海上保安資料館•横浜館で展示されてゐる北朝鮮工作船の實物が、無料公開されてゐるとのことで見學する。
感想を一言で述べれば、
「何をしたいのかよく解らない國だな」
それが、私には怖く感じる。
陽がだいぶ傾いてきた。
人出が増へてつまらなくなる前に帰城せん。