支那病菌のために亡くなった志村けんさんが、東村山市議會におゐて全會一致で、東村山名誉市民に選ばれた。
實は志村けんさんの生前に、一度名誉市民の打診があったが、本人が「藝の道に終りは無いので」と、辞退なさってゐたさうだ。
急逝には本當に全身から力が抜けたが、今では動画で手軽に生前の“名作”が樂しめるおかげで、お亡くなりになった、といふ感じが全くしていない。
かつて追悼番組内で高木ブーさんが仰有った、「志村は今も生きてゐる」は、私も同感である。
浮世では、國民の活動抑制が解除されたのと歩を合はせて、支那病菌も活動抑制より解き放れたことは、東京都の日々の感染者數の高止まりを見ても明らかだ。
しかし、國難にすっかり狎れきった人々は、さうした現實などもはやお構ひなしに、「日常が戻りつつある」などと浮かれ呆けてゐる有様。
このたびの志村けんさんの榮誉は、心から嬉しく思ふ一方で、支那病菌の恐しさといふものを、私に改めて思ひ直させる。