東京メトロ銀座線の淺草行きを利用すると必ず、
「今度の電車は淺草驛一番線の到着です」
または、
「二番線の到着です」
と云った案内を聞かされる。
一番線……?
二番線……?
それで何なのだ、と毎度思ふ。
一番線だの二番線だのだけ言はれても、それがどちらのホームなのかわからない。
「○番線は○○方面出口に近いです」くらゐまで案内してくれたら親切だが、淺草驛はどちらのホームから降りても、同じ改札口に出る。
ただ、都營淺草線への連絡通路は片方のホームとしか繋がってゐないので注意が必要なのだが、しかしさういふ案内は聞いたことがない。
ただ一番線、二番線とだけでは、案内としてまったく不親切である。
もっとも私は、銀座線を終點の淺草まで利用することは、殆どない。
それだけに却って、「だから一番線到着だったら何なのだ……!」と、アレを聞くたび、氣にさせられるのである。