今日の目的(たのしみ)を予定通りに済ませることが叶ひ、軽い足取りで帰路をいく。
一方で、この國難がすでに一年續ひてゐる現實が、いつも頭に在る。
去年の今頃は──
不織布マスクが手に入らないものの、まだ支那疫病の深刻さを、本當には理解してゐなかったやうに思ふ。
私の住む町では、ワクチン接種が春頃から始まる予定云々。
待望だったはずなのに、いまはさうした氣持ちがない。
それはこの一年間で、あまりに多くの嘘つきどもを見たからだらう。
「ただ樂しみは、狂言舞」
何かの古劇に、確かこんな台詞があったな。