迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

一過後の大敵。

2018-01-23 17:27:03 | 浮世見聞記
荒天の昨日から一転して、今日の東京は朝から晴天。




雪害不可避な田舎鉄道と無駄に線路をつなげた路線以外は、首都圏の公共交通はほぼ正常に機能してゐる。


陽に照らされた雪が雫となり、雪掻きをしてゐる人々を見ると、再び平和が訪れた安心感に、ほっこりする。




このやうな大雪に見舞われると、すぐに「東京は雪に脆ひ」と、判で捺したやうに嗤ふのがゐる。

これだけヒトとモノがぎゅうぎゅうならば、なにか起きるは必定なり。


何も起きないのは、

そこに何も無いからだ。





しかし本当に怖いのは、

雪がやんだあと、

陽の当たりにくひところに積もったそれが、



氷となっていつまでも残ることだ。





……などと言ってゐるうち、群馬県草津で噴火が発生し、すぐそばのスキー場に噴石が数多落下して死者も出るなど、御嶽山の悲劇を思ひ出させる災害が起き、またアラスカ湾付近では大地震が発生して日本にも津波の危険性が予想されるなど、2018年も油断を許さない年になるやもしれぬ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« かかるところへ正義の味方。 | トップ | 面汚しの厚顔。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。