北海道洞爺湖サミット共同企画「地球温暖化を救う・雪氷エネルギー」に参加、 サミットで沸く札幌に行ってきました。(シンポジウムの内容は別に書くとして・・・・・)
東京木場にある東京現代美術館で、「モエレ沼公園」の模型とこの企画に情熱を燃やすイサム・ノグチ氏の映像を見た時から、「いつか行ってみた」と思っていたところです。千載一遇のチャンスとばかり、「モエレ沼公園」に行ってきました。
MOERENUMA PARK
札幌市街から車で30分あまり、ここは札幌市が元ゴミ処理場として利用していた場所。ゴミ処理場として利用した後自然公園にするというユニークな企画でスタートしました。
公園の設計は彫刻家のイサム・ノグチ氏。
1987年から工事に着工しましたが、1988年、氏はその完成をみることなく急逝。 広大な大地に刻まれた彫刻家の夢と、緑豊かな環境を次世代に残したいという二つの思いから、札幌市は、2005年7月、「MOERENUMA PARK」という広大なランドスケープを完成させました。
バスを降りてから入り口まで10分かかる。
メインの建物は、このピラミッド。
これが公園のメイン施設として、管理棟の役割もはたしています。ちなみに建物の空調は、ここに降る雪を利用、一年間分の冷房需要のすべてを、雪でまかなっています。北海道ならではの発想です。
入り口は、石積みの美しいプロムナード。
中は美術館のような空間になっている。
屋外は緑の芝生と針葉樹林。
広大な緑の大地に、ポツンポツンと石の彫刻やモニユメント・噴水等の作品群が点在している。
山あり、川あり、広場あり。
歩いて次の場所に移動するのに10分くらいはかかります。
屋外のステージ。
一面に黄色い花が咲き乱れている。ロマンティックで快適な自然の空間。
写真の人間の大きさで分かりますが、作品はどれも大きくて立派。
いずれも、被写体として美しいのですが、広すぎてなかなかうまく撮れません。
石の彫刻は、「なんだか「桃太郎誕生の図ようだね」と写真の友人たちの言。
昨年訪ねたドイツ・ドュッセルドルフ郊外の「芸術島」も、石炭採掘場の跡地を利用した芸術公園でしたが、ここ札幌の「もえれ沼公園」も、その日本バージョンといった感じがしました。
気持ちのいい上質な自然とアートを楽しみたい方には、お勧めしたいところです。 * 写真はクリックすると拡大します。