陶芸工房 朝

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サンガローク焼

2008年12月11日 | タイレポート

  

 「サンガローク」とは、スコータイ時代に焼かれた陶磁器の名前である。

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 サンカローク古窯跡があると聞いて、

 シーサッチャーライ遺跡公園に向かった。

広大な公園の中を車で10分ほど走ると、立派な建物、

「サンカローク窯研究所」がある。

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庭のボダイジュ(菩提樹)の木が、 大変に美しい。Img_1562_2

         

ここの建物の中に、サンカローク古窯が保存されている。 以前は、露天ざらしになっていたそうだが、ユネスコがこれを遺産として保存することになり、立派な建物を建てた。

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見学コースのついた体育館のような建物に収められているサンカローク古窯。日本の古式の穴窯とほとんど同じ単室の仕組みである。

Img_1569  展示室には、ここで出土したたくさんの器が展示されてる。         チェンマイにある国立博物館より、収蔵品が豊富である。

Img_1554  タイのこの時代の焼き物と日本の江戸時代の

 「宋胡録・すんころく」焼については、次に書きたいと思う。

中国で始まった「焼き物」が、どのような道を通って広まって行ったか、そして、日本の焼き物がどのようにして日本独自のものになっていったかを知る上で、ここの窯はとても興味深い。