東京上野国立博物館で行われている、奈良興福寺の仏像「阿修羅展」を見てきた。
ユニセックスな感じのこの仏像、
知的で凛々しく、深い憂いをたたえた顔が何とも美しい。
上野ではモナ・リザやミロのビーナスが、話題を賑わした
が、この「阿修羅像」それに負けない 「日本のモナリザ」だと思った。
1300年という気の遠くなるような年月、
変ることなく人の心を動かし続けできた仏像。
そして、それに感動し続けてきた日本の民衆たち。
その美意識と精神性の高さに改めて驚かされる。
この「阿修羅展」は、興福寺創建1300年を記念して、阿修羅像を中心に八部衆像・十大弟子像等など、おなじみの国宝級の仏像を勢ぞろいさせて、6月7日まで上野国立博物館で開催されている。見ごたえある展覧会だが、ものすごく混んでいるので、少しすいてから見ることをお勧めする。