陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

晩夏

2009年08月18日 | インポート

 

 短い夏が終わりかけています。

 庭の百日紅が満開の重たそうな花穂を、

 睡蓮鉢の上にたれかけています。

 

Img_2385

 

 この夏は、展覧会、静岡地震、お盆、そして近親の「死」と、

 思いがけない展開になりました。

 一昨日は真夏の葬式でした。

 初めて葬儀に参列した5歳の女の子が、

 火葬から集骨までの葬儀の後に

 「人は死んだらどうなるの?」

 「死んだ人を燃してはいけない ! 」

 とさめざめと泣くのです。

 「人は死んだらどうなるの? 」

 幼い頃誰でも抱いたその疑問は、

 大人になってたくさんの死と出あった今も、 

 実は、ちっとも解けていないのです。

 柔らかな子どもの心が抱いた確かな不安が、

 大人が無理やり納得している「死の儀式」を、

 実は、

 「本当には違うのではないかしら」、

 と戸惑わせるのでした。