陶芸工房 朝

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コミュニテイ・カフェ

2010年02月01日 | 日記・エッセイ・コラム

 

 世の中が高齢化して、組織に帰属しない人間がふえてきた

 せいだろうか、新しいコミュニテイの試みが盛んだ。

 「コミュニテイ・カフェ」もその一つ。

 どうしてわざわざ「カフェ」というのだろうか と不思議に思ったが、

 その意味するところはなかなか深い。

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 カフェは、本来コーヒーなどを飲ませる飲食店を意味する。ヨーロッパの都市に見られるある種の飲食店を意味し、特にイギリスのコーヒーハウスやパリのカフェが知られる。新聞雑誌がそこで読め、時の話題について談笑し、情報交換のできる場所として親しまれた。日本にはフランスのサロンを模してカフェ・プランタンが開かれ、文化交流に一時代を画した。カフェの源流は、イスラム世界でコーヒーを飲む習慣があり、イスタンブールなどの都市で喫茶店兼社交場の機能を果たしていたことに遡る。17世紀中ごろ、イギリスのオックスフォードにユダヤ人が開いたのが、ヨーロッパ最初のコーヒー・ハウスと言われる。コーヒー・ハウスでは酒を出さず、コーヒーやタバコを楽しみながら、新聞雑誌を読んだり、政治談議や世間話をしたりしており、近代市民社会を支える世論を形成する重要な空間となり、イギリス民主主義の基盤としても機能したといわれる。コーヒー・ハウスは、情報収集の場としても重要な役割を果たした。当時の金融の中心地であったロンドン・シティの取引所近くに開かれたコーヒー・ハウスには、船主たちが多く集まり、店では船舶情報を載せるニュースも発行していた。また、革命前のフランスには700軒ほどのカフェがあり、ルソーやディドロといった思想家のほか革命家や政治家もカフェに集まり、議論を行った。人と情報が交錯し、時代を動かす原動力になったのがカフェという空間である。学校や役所や企業などとは異なり、いろいろな市民が対等な関係で交流できる空間として、近年注目されている。      

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 実は、静岡でもそんな「カフェ」をやってみようということになった。

 詳しくは、「朝」のホームページの「イベント」欄をクリックして

 ご覧ください。

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