秋の庭 誰が創りしか ツリガネソウ
よく見ると、山野草には形の面白いものが多い。
今朝、庭で見つけたツリガネニンジンも、ムラサキツユクサも、ホトトギスも、けっして創ろうとしてできる形ではない。植物学的には、いろいろ理由があるのだろうが、だとしても、色といい形といい造形の妙としか言いようがない。そんな花を観察し絶妙な名を付けた先人の造詣の深さにも、感服する。
一粒のけしにも宇宙が宿る
と言ったのは寺田寅彦だったか。
季節の訪れごとに少しずつ変わる庭の草花を見ながら、こんな風に自在な造形ができたらいいのになーと思うのだが、神様の手にはかなうはずもない。