陶芸工房 朝

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大津の宮のこと

2013年11月19日 | 日記・エッセイ・コラム

  先日檀(まゆみ)の記事に「万葉人」と書

 いて、急に大津の宮の事を思い出しました。

    *    *     *

  友人から楽吉左衛門の茶室は、京都にあ

 ると聞いたのですが、実は佐川美術館の所

 在地は滋賀県守山市、琵琶湖の畔だったの

 です。

 琵琶湖と言えば古の都「大津の宮」のあっ

 たところ、昔習った「万葉集」を思い起こ

 しました。大津は1300年も前の都です。

 

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 近江の海 夕波千鳥 汝が鳴けば

  心もしのに 古おもほゆ

 

  人麻呂は700年代に活躍した歌人です。

 その人麻呂がここを訪れた時、すでに大

    津の宮はさび れてしまっていたのでしょ

    う。 飛鳥から遠く離れた琵琶湖湖畔に立

 った人 麻呂の無常感が、時を超えてふと

 想いおこされたのでした。

    *   *    *

  いつの日か、楽吉左衛門氏の水底の茶室で 古を偲ぶ雅なお茶が頂きたいものです。