陶芸工房 朝

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春あふれけり!!

2018年03月12日 | 日記・エッセイ・コラム

   そんなに急がなくってもいいのに・・・、ゆっくりと一つずつ出てくれればいいのに・・・。

  そんな私の願いとは裏腹に、春のうららに、我先にと背伸びを始めた植物たちは、今日なんか、もう、やかましい程のにぎにぎしさです。めいめいが勝手にはしゃいでいる、そんな感じです。

 

おとなしくてちょっとはにかみ屋のユキヤナギ、

 

小さな黄色いリボンをちりばめたみたいな  レンギョウ。

 

育ちのいい無垢な少女をおもわせる 姫辛夷(コブシ)。

 

いつもの場所にいつものように陣取っている  バイモ(貝母)ユリ 。

 

お馴染みのクリスマスローズは、もうこんな風に大賑わい。

 

おくるみにくるまれた生まれたての赤ちゃんのような   ヒトリシズカ。

 

   三月になって、気温が上昇し、雨の量が急に増したら、花々が一斉に咲き始めました。三月の五日は啓蟄でした。冬眠していた虫や蟻や蛇や蛙たちも穴から出てくる季節です。うちの水瓶の住人(ヒメダカ)たちも、久しぶりに水面から顔を出しています。もうすぐ、昼夜の時間が等しくなる春分です。

 

咲き満ちてこぼるる花もなかりけり    虚子

 

  喜びも 悲しみも 苦しみも、み~んな飲み込んで、こぼれるような春です。