陶芸工房 朝

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一陽来復

2020年12月21日 | 日記・エッセイ・コラム

 一陽来復雑木林に射す薄日   棚山 波朗

  今日は冬至でした。

一陽来復、冬至が過ぎて、これからは日ごとにお日様の輝く時間が長くなるのだと思うと、寒さも何気に和らいで明るい気持ちになるのでした。特にここは、家の前に山を控えているので、冬場は日の出時間が遅く、やっと昼の太陽が輝いたと思うと、すぐに雑木林の中に隠れてしまうのです。それが、冬至を過ぎると日ごとに太陽の具合がよくなって、日照時間の長くなる様子が手にとるようにはっきりととらえられる、まさに一陽来復なのです。



 

今日は、昼の侘し気な太陽の光の中に輝く黄金色の蜜柑の収穫をしました。何の手入れもしないのに毎年たくさんの実をつけてくれる、何故か甘くて味もよい、我が家のネーブルです。孫たちのクリスマスプレゼントの中に忍ばせようと、高切バサミで格闘しました。

 

こちこちらは柚子、柚子も30個ばかりなっていました。こちらは今夜の柚子湯用です。残りはポン酢にして、鍋を楽しむことにします。

 柚子湯して柚子とあそべる独りかな   及川 貞