陶芸工房 朝

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時は春・日は朝(あした)・朝(あした)は7時

2021年03月11日 | 日記・エッセイ・コラム

一年の中で私がいちばん好きな季節、春の初めのこの時期の、今この瞬間を彩る光と空気と、植物や鳥や生きものたちの息遣いの聞こえてくる、それもあまり長くはないいっとき、春の初めのこの時間が好きです。

 

朝、庭に出ると、ずっと黙りこくっていたショウジョウバカマが、ぐっと茎をのばして薄紫色の花を三つ付けていました。

 

奥手の草で、なかなか芽を出してこないので姿を消してしまったかと心配していたヒトリシズカが、急に頭を出したと思ったら、もうこんなに伸びて花を咲かせています。

 

枯葉に覆われて見えなかったイカリソウが、葉っぱを搔き分けてみると白い錨のような花を咲かせていました。濃い紫色のものと白いのがあるのですが、紫色の方はまだ芽を出したばかりです。

 

今年は上手く咲くようにと鉢から移して畑の隅に植えておいカタクリ、元気に顔をのぞかせています。小さな花芽が花になるのが楽しみ。

 

これはニリンソウ、群落になりそうな勢いで枯葉の中から芽を出し始めました。勢いよく葉を茂らせ、可憐な白い小さな二輪の花を咲かせるのももう間近でしょう。

 

文字通り春の先頭を飾るセントウソウが、雑草中から豆粒より小さい白い花をのぞかせています。「ハルダヨ」って言ってるみたい。

 

こちらは、うちの庭の「春の二番手」を務めるバイモユリ。毎年クリスマスローズの後に芽を出して三月の初め頃に咲き始めます。この花が咲き始めると心の底から「春」になったなーと思うのです。庭においても花器に活けても映える大好きな花です。

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ときははる、ひはあした、あしたは7じ、かたおかにつゆみちて・あげひばりなのりいで・かたつむりえだにはい・かみそらにしろしめす・よはすべてこともなし。

お経のようにこの詩を口ずさみたくなる「春」です。(実際には世はこともなしなんて言ってられないのだけれど・・・)