夏も盛りのこの季節、田んぼ道や川の土手でこんな花と出会ったことありませんか?
野萱草です。蕾は解熱作用、根は利尿作用、消炎や鎮痛にも効力があると言う薬草の一つです。若芽はアクもなく食感もよくおいしいとか。私は食べたことがないのですが、一昔前までは、人と植物の関係は今よりずっと密接で日常の暮らしと深く繋がっていたのでしょう。
花は、色合いこそ派手ですが飛び切り美しいという程でもなく、どちらかと言えば田舎道で出会った普段着の女の子(少女)といった印象・・。(これは私の主観ですが・・・。)
お転婆の女の子のごと野萱草
家のノカンゾウは、何の手入れもしないのに毎年同じ場所に同じように花を咲かせます。それが、いざという時には薬草になり、食料にもなり、仏花にもなる・・・まさに優しくたくましい「お母さん」のすがたもかさなりますね。
萱草の花の記憶の中の母 福田素吾
何だか、車を走らせてノカンゾウのいっぱい咲いている野原かなんかに行ってみたい気持ちになりました。