陶芸工房 朝

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房総の旅・3「唐桟織」

2006年02月02日 | 日記・エッセイ・コラム

2008_015  千葉県の館山市長須賀と言うところにある、「唐桟織」の織元におじゃました。今回の旅のために、地元の方が特別に案内してくださったのだ。

 唐桟織は、木綿の細糸で織った縦縞の薄手の織物。その技術は豊臣時代にオランダから伝えられたという。天保改革時代に絹織物の使用が禁止されると、この織物の持つ光沢のよさ、品位の高さ、渋み、実用性などがうけて、一層珍重されるようになったという。

 Touzan10624055 その後、細々と伝えられてきた唐桟織を、明治維新後に、現織元斉藤光司の祖父が東京授産所で習得、その技術を受け継いだ。千葉県館山市にあるのこの織元が、現在、唐桟織を織る唯一の織元である。唐桟織は、千葉県の指定無形文化財。 

  細糸を、山桃、藍、椎、矢車の実 などで染色した素朴な色合いと、木綿とは思えないしなやかな感触が素敵。「今、注文しても織り上がりは2年後ですよ」と言われたが、その貴重な織物を同行のHさんが幸運にもGET。「羨ましいかぎり」。でも、とっても高価なんです。*写真はボケていますが、織元の斉藤光司氏です。


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