春の海 ひねもす のたりのたりかな
そんな俳句を思いだすような、あたたかな昼さがりです。
木の枝に蜜柑を刺して、小鳥たちの来るのをまちました。
最初に来たのは、ジョウビタキです。
水瓶の縁に止まって、水を飲んだり水浴びしたり、楽しそうに遊んで飛んでいきました。
ヒヨより先に蜜柑に気付いたのはメジロでした。番でやってきて、あたりの様子を暫く覗ってから二羽で蜜柑をつつき始めました。
何処からともなくヒヨがさっと飛んでくると、メジロはあわてて蜜柑をひよに譲りわたします。
満開の蝋梅が、あたり一面にあまい香りを振りまいています。
時が止まったような、のどかな午後、春 う ら ら 。