早いものでもう七月。
文月の空は晴れ渡って、初夏の風が心地よく吹いています。
蜂の巣のあった現場の窓
絶好の掃除日和です!
さあ、窓を開け放って! 掃除の開始です!
掃除機をかけ、開け放った窓の外に、梅雨で湿っぽくなたソファーのクッションを干そうと、
ポンポンとたたいて並べた瞬間、何かが私の顔をめがけてぶっつかってきました。
それも一匹ではなく数匹の猛攻です!!
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「あっ」と言う間の出来事でした。
「痛い」と顔を抑えた途端、今までに経験したことのないような「激痛」が!
「蜂」だ!と思いました。 とたんに「蜂に刺されてショックで死亡」 なんていう記事を思いだしたのです。「病院に行かなくては」と思いました。ところが、あいにく土曜日の午後で、近所の病院はやっていません。どうしたものか迷った挙句 119番 に電話をしてみました。
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「蜂は怖いですからねー、気分は悪くないですか? どこかおかしくありませんか?」
「今日の当番医は県立大学前のクリニックです。今車を出しますから、まっていてください」
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そんな経緯で、30分後には救急車で病院についていました。さすがに先生は落ち着いていて「びっくりしたでしょう、大丈夫ですよ」と、アレルギー反応をおさえる点滴注射をしてくれました。
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落ち着いて考えてみたら何とも大げさで恥ずかしいお話です。でも、普段開け放すことのない2階の部屋の窓の外に、こんな大きな蜂の巣がるなんて、知らなかったのです。安穏に暮らしていた蜂たちは、突然窓があけ放たれ、何やら大仕事が始まりそうな気配に、危険を感じたのでしょう。沢山の蜂を守っていた王様のような蜂が、いち早く攻撃を開始、数匹がそれに続いて猛攻をかけてきたようです。
病院から帰って点検・窓ガラスの内側からガラス越しに見た蜂の巣。
蜂の巣は左上の角です。
ここには、鳥も蝶もいっぱいいます。その代わりに蛇も野ビルも蜂も蚊も虫もいっぱいです。
自然は、たくさんの恵みと一緒に、少しの危険と少しの不快をも、ちゃんと用意しているようです。
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その後
刺された蜂は「あしなが蜂」と判明しました。ご心配をおかけしましたが、お陰さまで大したこともなく無事に落着いたしました。梅雨が明けて気温が上がるこの時期は、蜂の活発が活発になるのだそうです。特に「スズメ蜂」は危険です。御注意ください。