一斉に蝉が鳴き始めました。今までもポツポツとは鳴いていたのですが、一斉に鳴き始めるのは「ある日突然に」という感じです。大気の具合や気温が眠っていた蝉たちを一斉に目覚めさせるのでしょう。これからが、命を懸けた生存の戦いの始まり、朝から賑やかになることでしょう。
春には桜が咲いて鶯が鳴き、夏には蝉時雨が賑やか・・・、我が家の庭です。
大部緑が強いでしょう? 何やかやと外出が続いて家を空けている間に、木々はのびのびと生長し、草花はあちこちに勝手に広がって、よく言えば自由奔放、手のつけられないやんちゃ娘のような状態です。まさに自然の摂理に覆われて木も草も生き生き、なのですが、言い方を変えれば、自然の力に人の力が負けてしまった状態ともいえるのです。ワイルドな自然を管理することの難しさをつくづく感じる今日この頃です。(それでも、冬になれば落葉するから、等と楽天的に考えていますが・・・) 。
そんな草むらの中に咲いていた黄色い小さな花、オトギリソウ(弟切草) です。
その昔、植物が秘薬として尊っとばれていた時代に、その秘薬の秘密を漏らしたと、兄が弟を切り殺したという伝説から「弟切草」の名がつけられたとか、花言葉も、「敵意」 「秘密」「恨み」 です。
明日こそ、早起きをして草とりをしよなくちゃと、と思うのですが・・。
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緑の森の恩恵は、夜、ひんやりとした冷たい空気をふんわりと送ってくれることです。
夏の夜に 流れる冷気 闇の森