バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

秋の行事あれこれ

2011年10月17日 | 日々の出来事
運動会が終わったと思ったら、学芸会の練習が始まった。
その間に遠足が2回あり、他にも行事があれこれ。
この時期は何かと忙しい。

最初は2年生の遠足に支援級全員が参加する形で、電車に乗って上野動物園に行ってきた。
バンビは念願のパンダを見られて嬉しかったようだ。

翌週は連合遠足(区内の支援学級8校合同)で千葉の方の大きな公園に出かけてきた。
こちらはバスだし、オヤツも持っていけたので、それはそれでバンビには楽しかった様子。


でも、担任の先生が言うには、うちの支援級の子ども達はとにかく課題山積みらしい。

まず、体力がない。
最初の遠足では、帰路2年生の足に着いていけず別行動になってしまったそうだ。
それに疲れるとすぐ投げ出してしまう精神的な弱さもあり。

それに社会的ルールが身についていない。
見たいと思ったら、列に並ばず、そばにベビーカーがあろうとお年寄りがいようと突進していくようなところとか。

あと、状況を理解する力が弱い。
大縄とびをやろうにも、跳べないし、跳んだら戻ってくるということができない子がいる。
(これきっとバンビも該当者だなぁ。


今どきは支援級だからって決して楽に過ごせるところでもなく
求められるところはそれなりに高いようで。
てか、生きていくのに、自立した人間として生きていくのには
基本中の基本のところはちゃんと身に付けるようにとかなり厳しく言われる。

学校だけで教え切れるものでもない。
日々の生活の中で親がしっかり教えなきゃいけない。

でも、親だけで教え切れるものでもない。
家族だけなら、疲れたら休もう も許される。
だけど、疲れても頑張らなきゃいけないことが世の中にはたくさんあるわけで。
そういう集団の中で生きるためのルールやマナーは集団の中で
たくさんの経験を積みながら身に付けていくもののような気がする。

だから、忙しくて大変でも
今いろんな経験をすることはすべてバンビの将来の財産になる。


学芸会も、学校のと連合のと2回 同じ演目をやることになっているんだけど
特に連合の方は600人収容のホールでやるらしく
バンビの歌声なんかマイク使っても拾えそうもなくて今からかなり心配。

調度 練習が始まった頃からまた吃音がかなりひどくなってきていて
やっぱりそういうプレッシャーなんかも影響しているんだろうな と思う。

でも、今恥をかいたり、つらい想いしたりするのは むしろ貴重なこと。
子どもの頃なんてみんな似たり寄ったりだもんね。
それをどう乗り越えて、克服し進歩していくのか。それが大事だから。

頑張れ、バンビ! 頑張れー
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プチ癇癪

2011年10月17日 | 問題行動
PWSの行動の問題の1つに「癇癪」があると言われているけれど
バンビもこの1年くらいで、”あぁ、これってやっぱり癇癪なのかなぁ?”と思えるような行動を取るようになってきた。

元々は温厚な性格でいつもはニコニコしている愛想良しだから
バンビを知ってる人にこれを言っても「えぇ? 何か信じられないけど...。」って大抵言われちゃうんだけどね。


でも、何かうまくいかないことがあったり、何かやらかしてしまってそれを自分でもわかっているのに叱られた時 とか...。
それに眠いとか暑くてだるいとか、疲れたとか、何か身体的な要素が加わると
一気に噴火するカンジ。


癇癪って言っても、バンビの場合はまだまだかわいいもんで
まぁ「プチ癇癪」くらいのレベルだとは思うけど。

でも、目がキッと吊り上がって、顎に力が入って下の歯が前に出るような食いしばり方をしているその顔はちょっと尋常ではないかも。
癇癪大魔王が憑依しているカンジ?

あ、誰彼かまわずではなく、矛先は私だけです。今のところ。


半泣きで「ママがバツなんだよ!」とか、「うぅーっ!」とか叫びながら
私に対してぶったり、時には蹴りを入れてきたりする。
おチビの力とはいえ、まともに喰らえばかなり痛い。
たまにはスリッパとか、手近な物を投げることもある。

でもバンビの場合は、基本”怒り”より”泣き”のタイプなので
ぶったり蹴ったりの後は わぁーわー泣く。ひたすら泣き続ける。

涙も鼻水もヨダレも垂らして、汗もかいてぐちょぐちょになるので
私は最近では洗面所(もしくは風呂場)に誘導して後はほっておくことにしている。

バンビにはそうやって荒れてしまって悪いという自覚はあるようで
しばらくすると自分から「ママ、ごめんなさい。」と戻ってくる。
でも笑っちゃうのが、そこで「ママもごめんなさいって言って。」とくるところ。
それで気持ちに折り合いを付けたいんだろうか...。
その後疲れて眠ってしまうことが多い。


子どもは誰だって成長の過程で、自分の思うようにならないこととか
挫折感とか いろんなネガな気持ちも体験していく。

それを感じられること、表に現せるようになったことも成長の証。
だけど、バンビはまだまだ言葉ではうまく伝えられないから
そんな形で出てしまうこともあるのかもしれない。

だから私は今のところ、”これがPWSの癇癪かー”と恐れおののくのではなく
ガス抜きだと思って受けとめてやろうと考えている。
まぁ、今のところ他の人に迷惑かけたりはしてないみたいだしね。


もっと成長して、ちょっとの失敗や挫折にも耐性が付いたり
自分の感情をうまくコントロールする訓練を積んで
癇癪以外の形で処理できるようになればいいなと思う。
そうしてやるのも親の努めなのかな。

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