以前の記事→情報は武器にも檻にもなるという話 に
先輩ママさんに
今の子ども達はみんな肥満する病気なんて嘘みたいに細いけど、ちゃんと食べてるのかな。
親が過食を気にするあまり、食事を制限しすぎてないか心配になる。
身体を作り、脳が発達する大切な時期に栄養を制限することのリスクもわかってるならいいんだけど...。
と言われた。
PWS児をたくさん見てきてる先輩ママさんによると
小さいうちからGHを打ってるのに、結構年齢が進んでも独歩ができないお子さんが昔より増えているような気がする という話だった。
まぁそれはあくまでその方の印象だから、医学的裏付けはない話だけどね。
という話を書いたんだけど。
それを読んで、私にメールをくれたプラダっこのママさんが
最近痩せている息子を見ていて自分の中の無意識の気持ちに気付きました。
「太らせないことで、プラダーを克服できるかのような錯覚」を得ていたんだなと思います。
きちんと管理すれば、問題なんて障害なんてないのだと、そう納得することで育児をしてきた面が少なからずあると気づかされました。
と書いてくれていて、あぁ、私の中にあるモヤモヤはこれだったんだ... と気づかされたんだよね。
※ちなみに ”いつかこのことをブログに書かせて”とお願いして、ご本人の承諾は得ています。
快く許してくれたその方に感謝♡
それでこの「食事を制限することで得られることと、損なう(かもしれない)こと」について書こうと思いつつ
でもなかなかデリケートな問題なので言葉を選んでいて時間がかかってしまった
というのが正直なところなんだけど。
まず私達親は、子どもがPWSとわかった日から 過食と肥満に気を付けろって散々言われ続けて
だからついつい過剰に意識してしまって、ひょっとして食べさせなさすぎなんじゃないか? って不安になることもあったりして。
そのことは、もう10年も前に書いているんだよね、私。→「食べさせなさ過ぎ?」
そんな不安を抱えながらも、子どもを太らせてないことで
「私 頑張ってるから。」って、自分を納得させたり、満足させたり
あるいは
「この子はひょっとしたら、PWSの中でも状態がいい方なのかも?」って、根拠のない信念?を持っちゃったり...。
そうやって子どもを太らせてなければ、PWSのその他の症状も(主に行動の問題)も克服できているような錯覚を
親は自分に与えているのかもしれない。
そういう私自身も、恐いことから目をそらしたい気持ちで無意識にそういうことをして
かわりに安心を得てきたのかもしれない。
でも、糖質(糖分だけじゃなく炭水化物もね)って脳には必要なエネルギーらしいんだよね。
身体と脳をちゃんと育てるためには やっぱりちゃんと食べさせるべきだし
それに 食べたい盛りに食を制限することでメンタルに与える影響はどうなんだろうか? と心配になる。
それと、私が引っかかったのは、身長が高いために成長ホルモン(GH)治療が始められない赤ちゃんに対して
一時的に食事を制限することで身長の伸びを抑えるケースがある(で、GHを始める) という話を聞いた時。
医師の指導で という話も聞いたけれど、ほんとにそんなことしていいの? と不安を覚えたんだよね。
だって、いくら小児科医って言ったって、栄養についてはどこまでプロなんだろう? って思うし。
いや、同じ医者でも まるで反対のこと言って本出してる人って世の中いっぱいいるじゃない?
何が真実なのかって、人によって言うこと違うし、時の流れによっても変わったりして(新しい学説が発表されたりするもんね)
だから、今 糖質制限がどうの、ケトン体がどうの と巷で盛んに言われているけど、本当に正しいのが何かなんてわからないし
極端なことすると身体に変調を来したりすることもあるわけで
きちんとした栄養指導を受けた上でじゃないと、これから脳や身体が発達していく子どもに対しては恐くてできない
と 私なら思うけどなぁ。
そして、これも私の素人考えだけど
PWS(本人と言うよりPWSを抱える子の家族)にとっては肥満よりも気を付けていかないといけないことがある と思うんだよね。
PWSはストレス耐性が弱くて(これはDr.が言ってるんだけど、私もそう思う)
でも きちんとやりたい性格なのに人よりうまくできないことが多くて何かとストレスフルで
そこにさらに”食の制限”という彼らにとって最大のストレスが加わった時
積もった鬱憤が行動の問題に出がち なんじゃなかろうか。
肥満への対処は まずは食の制限で可能かもしれないけど
行動の問題への対処は、それほど方法が明快じゃないし、結果もすぐには出にくい。
他のストレスは 本人が克服していけるように訓練を積んでいけばいいと思うけど
食に関するストレスは、それが本人の努力ではどうしようもないだけに
ストレス自体を避ける という方がいいのではないか というのが私の考え。
まぁ、それも各家庭によっていろいろ事情はあるだろうし、子どもの特性も同じ障害でも一人ひとり違うところがあるものだし
だから闇雲に”食を制限しない方がいい”というのではないのだけど。
うちではバンビに対しては、糖分や脂質を取りすぎないように気を付けているし、量も加減してはいるけれど
それは ”制限している”というのとはちょっと違うかな。
”おいしかったね、たくさん食べたね、良かったね。”という気持ちをバンビが持てるように、それをこそいちばん心がけてもいる。
”たくさん食べたら運動頑張ろう”ということを習慣にしている。
”食べちゃダメ”というストレスを与えないことを大事にしてきて
そのおかげだからなのか 根拠は何もないけど、でも13歳のいままで過食も盗食もなく平穏に過ごせているのは事実。
ただ「太るから食べちゃダメ」と言うのと、「太らないようにこれは食べていいけど、あれは少しにしておこう」というのでは
本人の受けるストレスが違ってくるんじゃないかな という話。
そこの加減が難しいんだけどね。
メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com
先輩ママさんに
今の子ども達はみんな肥満する病気なんて嘘みたいに細いけど、ちゃんと食べてるのかな。
親が過食を気にするあまり、食事を制限しすぎてないか心配になる。
身体を作り、脳が発達する大切な時期に栄養を制限することのリスクもわかってるならいいんだけど...。
と言われた。
PWS児をたくさん見てきてる先輩ママさんによると
小さいうちからGHを打ってるのに、結構年齢が進んでも独歩ができないお子さんが昔より増えているような気がする という話だった。
まぁそれはあくまでその方の印象だから、医学的裏付けはない話だけどね。
という話を書いたんだけど。
それを読んで、私にメールをくれたプラダっこのママさんが
最近痩せている息子を見ていて自分の中の無意識の気持ちに気付きました。
「太らせないことで、プラダーを克服できるかのような錯覚」を得ていたんだなと思います。
きちんと管理すれば、問題なんて障害なんてないのだと、そう納得することで育児をしてきた面が少なからずあると気づかされました。
と書いてくれていて、あぁ、私の中にあるモヤモヤはこれだったんだ... と気づかされたんだよね。
※ちなみに ”いつかこのことをブログに書かせて”とお願いして、ご本人の承諾は得ています。
快く許してくれたその方に感謝♡
それでこの「食事を制限することで得られることと、損なう(かもしれない)こと」について書こうと思いつつ
でもなかなかデリケートな問題なので言葉を選んでいて時間がかかってしまった
というのが正直なところなんだけど。
まず私達親は、子どもがPWSとわかった日から 過食と肥満に気を付けろって散々言われ続けて
だからついつい過剰に意識してしまって、ひょっとして食べさせなさすぎなんじゃないか? って不安になることもあったりして。
そのことは、もう10年も前に書いているんだよね、私。→「食べさせなさ過ぎ?」
そんな不安を抱えながらも、子どもを太らせてないことで
「私 頑張ってるから。」って、自分を納得させたり、満足させたり
あるいは
「この子はひょっとしたら、PWSの中でも状態がいい方なのかも?」って、根拠のない信念?を持っちゃったり...。
そうやって子どもを太らせてなければ、PWSのその他の症状も(主に行動の問題)も克服できているような錯覚を
親は自分に与えているのかもしれない。
そういう私自身も、恐いことから目をそらしたい気持ちで無意識にそういうことをして
かわりに安心を得てきたのかもしれない。
でも、糖質(糖分だけじゃなく炭水化物もね)って脳には必要なエネルギーらしいんだよね。
身体と脳をちゃんと育てるためには やっぱりちゃんと食べさせるべきだし
それに 食べたい盛りに食を制限することでメンタルに与える影響はどうなんだろうか? と心配になる。
それと、私が引っかかったのは、身長が高いために成長ホルモン(GH)治療が始められない赤ちゃんに対して
一時的に食事を制限することで身長の伸びを抑えるケースがある(で、GHを始める) という話を聞いた時。
医師の指導で という話も聞いたけれど、ほんとにそんなことしていいの? と不安を覚えたんだよね。
だって、いくら小児科医って言ったって、栄養についてはどこまでプロなんだろう? って思うし。
いや、同じ医者でも まるで反対のこと言って本出してる人って世の中いっぱいいるじゃない?
何が真実なのかって、人によって言うこと違うし、時の流れによっても変わったりして(新しい学説が発表されたりするもんね)
だから、今 糖質制限がどうの、ケトン体がどうの と巷で盛んに言われているけど、本当に正しいのが何かなんてわからないし
極端なことすると身体に変調を来したりすることもあるわけで
きちんとした栄養指導を受けた上でじゃないと、これから脳や身体が発達していく子どもに対しては恐くてできない
と 私なら思うけどなぁ。
そして、これも私の素人考えだけど
PWS(本人と言うよりPWSを抱える子の家族)にとっては肥満よりも気を付けていかないといけないことがある と思うんだよね。
PWSはストレス耐性が弱くて(これはDr.が言ってるんだけど、私もそう思う)
でも きちんとやりたい性格なのに人よりうまくできないことが多くて何かとストレスフルで
そこにさらに”食の制限”という彼らにとって最大のストレスが加わった時
積もった鬱憤が行動の問題に出がち なんじゃなかろうか。
肥満への対処は まずは食の制限で可能かもしれないけど
行動の問題への対処は、それほど方法が明快じゃないし、結果もすぐには出にくい。
他のストレスは 本人が克服していけるように訓練を積んでいけばいいと思うけど
食に関するストレスは、それが本人の努力ではどうしようもないだけに
ストレス自体を避ける という方がいいのではないか というのが私の考え。
まぁ、それも各家庭によっていろいろ事情はあるだろうし、子どもの特性も同じ障害でも一人ひとり違うところがあるものだし
だから闇雲に”食を制限しない方がいい”というのではないのだけど。
うちではバンビに対しては、糖分や脂質を取りすぎないように気を付けているし、量も加減してはいるけれど
それは ”制限している”というのとはちょっと違うかな。
”おいしかったね、たくさん食べたね、良かったね。”という気持ちをバンビが持てるように、それをこそいちばん心がけてもいる。
”たくさん食べたら運動頑張ろう”ということを習慣にしている。
”食べちゃダメ”というストレスを与えないことを大事にしてきて
そのおかげだからなのか 根拠は何もないけど、でも13歳のいままで過食も盗食もなく平穏に過ごせているのは事実。
ただ「太るから食べちゃダメ」と言うのと、「太らないようにこれは食べていいけど、あれは少しにしておこう」というのでは
本人の受けるストレスが違ってくるんじゃないかな という話。
そこの加減が難しいんだけどね。
メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com