バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

冷蔵庫に鍵をかけました

2022年06月11日 | プラダー・ウィリー症候群
 お昼のドカ食いは、現金支給に戻してから落ち着きを見せていたバンビ。
6月からはカレッジも通常の運用に戻り
生活も安定したかのように思っていたのだけど...

忘れた頃に繰り返す問題行為。

オットが買いたがってコストコで買った大きなあんバターの瓶
たぶんまだ3分の1、いや少なくとも4分の1は残っていたと思うんだけど
気づいたら冷蔵庫から瓶ごとなくなっていた...

「瓶をどこにやったの? 返して。」と怒らずに言ったら
「もう、ない...」 

前に一度舐めて食べた痕跡があって(スプーンが置いてあった)
気にはしていたんだけど まさか瓶ごとやられるとは…

バンビを叱っても仕方ないんだよね。
そんなの買ったのが間違いだった。(確かに美味しかったけど...)

なんだか眠れなくて、そのまま明け方4時に 冷蔵庫の鍵をポチった...。


バンビが生まれて間もない頃は
PWSの特性を知って、絶望して
冷蔵庫に鍵を掛けなくちゃいけないのかと 暗澹たる気持ちに陥っていた。
確かベビー用の冷蔵庫ガードを購入した気がする...

でも、その後 過食も盗食もないまま平穏に日々は過ぎて
その冷蔵庫ガードも いつしか処分してしまったっけ。

食べ物をいたずらに目に付くところに置かないよう気を付けてはいたけど
だからと言って、特に隠すようなこともしないまま
ただただ 糖質・脂質の摂取と
全体の食事量を摂りすぎないよう気を付けていただけの
普通の生活をしてきた。

ただそれでも 
”今 大丈夫でも、明日も大丈夫という保証がないのがPWS”だと
ずっと思ってきた。

そう、実際 大丈夫ではなかった...

でも、それだって この年齢の男子なら食べたい盛りのはずで
それを思うと そんなに超食べ過ぎってわけでもなく
なのに 身体はどんどん太って大きくなっていくのが
ほんとにかわいそうな病気なんだよね。

食べ過ぎてしまうと ついついそれを叱ってしまいがちだけど
バンビは悪くない。
ほんとに悪くないんだよね...

食べてしまうバンビをどうにかしようとするんじゃなく
食べ過ぎてしまわないように 環境を整えていくしかない。

だから、冷蔵庫に鍵を取り付けた。

それはもちろん哀しいことだけど、そこに昔感じたような絶望感はなくて
バンビを守るために必要な処置なんだと 
前向きな気持ちで考えられるように今はなった。

ちなみに、うちが付けたのはこんな鍵。→冷蔵庫ドアロック


これを私が仕事に出かける時と、夜寝る時に施錠する。

粘着テープをちょっと温めてから貼り付けるんだけど
これが意外にもガッチリしていて、一度貼ったら剥がすのは難しい。

今は 認知症で冷蔵庫を漁って食べてしまう人も多いのか
大人の力でも開かない こういう冷蔵庫ドアロックの種類も豊富で驚いた。

鍵(key)を掛けるタイプのも多いけど、それだと鍵の管理の問題があるので
いわゆる南京錠 ダイアルロック型のものを選んでみたけど
いまのところ使い勝手は悪くない。

バンビには何も言わずにいきなり施錠し始めたんだけど
朝「鍵がかかってて開かないよ。」と普通に言ってきて
特に抗議するでも、文句言うでもなく...
どういう風に受け止めているんだろうか わからないけど。

でも、彼にとっても 
探せば食べられるものがあるのに我慢しなくちゃならない っていう状況より
食べ物があっても、それに物理的に手を出せない方が
それは無いのと同じで 精神的には楽なんじゃないかと思えてならない。

さてさて、このやり方がどこまで通用するかはわからないけど
しばらくはこれで様子を見て見ようと思ってる。

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