テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

一週間の、ランチの秘密♪

2013-08-05 21:43:03 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 前回・前々回とローカルなお祭りの話題に付き合ってくださり、
 皆さま、まことにありがとうございました♪
 さあ、今日は読書タイム復活です~!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わッしょいィ~はァ??」
「がるる!ぐっるぅるぅ~!」(←訳:虎です!わっしょいぃ~!)

 テディちゃ、虎くんも、しっかり!
 お祭りモードから脱却するためにも、
 今日はね、いまイチ推し!話題の一冊を御紹介いたしますよ。
 こちらを、どうぞ~!

  



 
            ―― ランチのアッコちゃん ――



 著者は柚木麻子(ゆずき・あさこ)さん、2013年4月に発行されました。
 ランチ、と題名にあっても、
 この御本、グルメなガイドブックじゃあなくて、
 小説作品です。

 ……でも、目を惹く表紙ですねえ。

「ふァ~♪ たまごやきィ~♪」
「ぐぅるるーるがるぐるる!」(←訳:ウィンナーとプチトマト!)

 彩りも鮮やかで、
 お昼の弁当のあるべき姿ってコレよね!と言いたくなっちゃいますが。

 その日。
 澤田三智子(さわだ・みちこ)さんが会社に持参したのは、
 もうちょっと地味な……
 いえ、ずいぶーんと暗い色調のお弁当でした。

 ひじき、
 肉じゃが、
 五目豆を、
 ご飯と一緒になんとなく詰めただけのもの。

「ふむふむゥ、わふうゥ~、でスねッ?」
「がるるぐるるぅる!」(←訳:素朴でいいじゃん!)

 ええ、飾り気はないけれど質実なこのお弁当を、
 美味しかったわ、
 と言ってくれる人がいたのです。

 アッコ女史こと、
 黒川敦子(くろかわ・あつこ)さん。

 三智子さんが働く小学生用の教材を専門とする小さな出版社の、
 アッコ女史は、営業部唯一の女子正社員であり、
 部長さん。

 ふとしたきっかけから、
 三智子さんのお弁当をアッコ女史が食べることになって、
 美味しかったわ、と褒めてもらって……

「よかッたでスゥ!」
「ぐるるる!」(←訳:嬉しいね!)

 良かった……のでしょうか?

 アッコ女史、三智子さんにいきなり取引を申し出ます。

   来週一週間、私のお弁当を作ってくれない?

「ほぺッ??」
「がるぅ?」

 もちろん御礼はする、とアッコ女史は言います。

   ランチの取り替えっこ。

 来週は、三智子さん、あなたが、
 私がいつも行くお店でランチを食べてきなさい!
 それが御礼よ!

「とりひきィ、ッていうよりィ~…」
「ぐる??」(←訳:命令??)

 気弱な三智子さんには、
 とてもNO!と拒むなど出来ません。

 週が明け、プレッシャーに押しつぶされそうになりながらも
 お弁当を作ってきた三智子さん。
 
 このお弁当はどう評価されるのかな?
 美味しいって言ってもらえるんだろうか?
 それと、
 私が今日食べることになってるランチって……?

「しばらくぶりのォ、がいしょくゥ!」
「がるぐるぐる!」(←訳:実はドキドキ!)

 アッコ女史は、どんなランチを手配したのでしょうか。
 指定されたランチの場所で、
 三智子さんは何を見つけるのか――

「どきどきィがァ~」
「ぐるるる!」(←訳:加速する!)

 表題作『ランチのアッコちゃん』他、
 『夜食のアッコちゃん』
 『夜の大捜査先生』
 『ゆとりのビアガーデン』
 の全4作品が収められた短編集は
 不思議とココロが上向きになる御本です♪

 月曜から金曜日までの、
 アッコ女史プロデュースによる
 元気注入“ランチ”メニューに
 ぜひとも目を通してくださいね~!

「おあじはァ、もうゥ!」
「がるるるぐる!」(←訳:保証付きです!)



 
 
 
コメント
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