テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

鷹に、再会!

2013-08-18 22:02:24 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 きょうのォ、おやつはァ、なにィでスかァ~♪」
「がるる!ぐぅるーるるがるるっ!」(←訳:虎です!ジェラートがいいなっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 テディちゃ、虎くんも休みボケなのかしら?
 お盆休みが終わって、今日は読書タイムですよ!
 でも、お休み明けでいまひとつピントが合わない頭脳には、
 こちらの御本で、楽しく!シャキーンと!目を醒ましていただきましょうか~♪

  


             ―― 修道士ファルコ ① & ② ――


 著者は青池保子さん、2013年8月に発行されました。

  

「こちらはァ、いッかんッ!」

  

「ぐるるるがるがる!」(←訳:こちらは②巻です!)

 なつかしいわ!と掌を拍つ少女マンガファンの方々、
 ええ、そうです♪
 あの《修道士ファルコ》シリーズが
 装いも新たに帰ってまいりましたよ!

 1991年に第一作が雑誌に発表され、
 その後、単行本2作品が刊行されて以後、
 しばし休眠していたのですけれど、
 今年に入って、ついに新連載が開始されたのです♪

 新連載分は、
 9月に発売される『修道士ファルコ③』に収録予定だそうですが、
 ③巻が世に出るまでの間は、
 こちらの①&②巻で《ファルコ》の世界を復習してみましょう。

「ふァいッ! しつもんでスゥ!
 ふぁるこさんッてェ~」
「がるるぐるるぅ??」(←訳:どなたですかぁ??)

 はい、良い質問ですね。
 ファルコさんについて少しばかり説明いたしますと、
 時代は14世紀のこと――

 当時のイベリア半島は、
 カスティリヤ王国、アラゴン王国、ナバーラ王国などに分かれ、
 戦争したり講和したり、また戦争したり、といった
 ほぼ戦国状態にありました。

 そんな国際情勢の中、
 カスティリア王ドン・ペドロは
 ひとりの修道士さんと出会います。

「そのォしゅうどうしィさんがァ~」
「ぐぅるるがる?」(←訳:ファルコさん?)

 ナバーラ王国出身というファルコさん、
 王さまに睨まれて……なんてことはありません。

 僧籍に在る修道士さんは、
 俗世を捨てた人びと。
 かつて何をしていたとか何処の国に生を享けたとか等とは
 切り離された存在なのです。

 それでも……気になっちゃいますうよね?
 なぜって、ファルコさんてば――

「かみのけがァ~」
「がるがるっ!」(←訳:ふさふさっ!)

 剃髪(トンスラ)。

 中世の僧職者さんたちは、
 頭頂部を剃り上げる髪型をしているのが普通でした。

 なのに……ファルコさんの頭髪はふさふさで、剃っていない……?

「なんでだろッ?」
「ぐるがるる?」(←訳:何か理由が?)

 複雑で、切ないその理由を、
 王さまはある日、知ることになります。

 実は……ファルコさんのアタマには重大な秘密が隠されていたっ??

「むむむゥ? ひみつゥ??」
「ぐるるっ??」(←訳:どんなっ?)

 中世の修道院を舞台にしたフィクション作品といえば、
 なんといってもウンベルト・エーコさん著『薔薇の名前』が有名です。
 けれど、こちらの《修道士ファルコ》シリーズもスゴイんですよ♪
 時代考証はガッシリ!
 専門用語、美術、衣装もバッチリ!

 歴史マンガ好きな御方に、
 そして歴史小説好きな方々にも
 読んでいただきたいコミックスです♪

「わきやくのォ~おにいさんたちもォ!」
「がるぐるる!」(←訳:キレてます!)

 ぜひ手に取って御覧あれ~!


 
コメント
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