「こんにちわッ、テディちゃでス!
もうすぐゥ、さいだいのォ、みどころォでス!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!アルプスだよ!)
こんにちは、ネーさです。
ツール・ド・フランス2017は二度目の休養日を迎え、
連戦中の選手さんたちも朝寝坊できたでしょうか……。
しかし!休み明けにはアルプスの難路が!
どうなることかとハラハラしつつも、
ここ日本は《海の日》の祝日ですから、
↓こ~んな可愛い御本で、
本日の読書タイムを、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/6d/e37f43052cda3c8e1ffd7f29474601f9.jpg)
―― 発見! 不思議の国のアリス ――
著者は寺嶋さなえさん、2017年6月に発行されました。
『鉄とガラスのヴィクトリア時代』と副題が付されています。
題名からもお分かりのように、
御本のテーマとなっているのは
ルイス・キャロルさんが『不思議の国のアリス』を執筆した時代――
英国・ヴィクトリア朝の文化&流行です。
「ひゃくねんッいじょうゥ、すぎたけれどォ~」
「ぐるるるがるるるるるる!」(←訳:アリスは古びてないよね!)
そうなのよね、
いまなお大人気の
『不思議の国のアリス』が出版されたのは1865年、
そしてヴィクトリア時代は1837年~1901年ですから、
『アリス』はちょうどヴィクトリア朝の“折り返し点”で
この世に誕生したのだとも言えましょうか。
考えてみると、
現代=21世紀も(それなりに)スゴイとはいえ、
ヴィクトリア朝=19世紀の“変革”と“変化”ぶりって、
それはもう、もの凄いものだったのよね。
「きしゃがァ、はしりィまスゥ!」
「がるるぐるるがる!」(←訳:電報で遠地に連絡!)
「ゆうびんッ、だせちゃうゥしィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:進化論発表!)
それは確かに
産業革命を背景とした《科学の時代》の到来であり、
また反対に、
《自然回帰》が叫ばれた時代でもありました。
『アリス』の中には、
そのどちらの要素もが見受けられます。
ドードー鳥くんやニセウミガメくんは、
ダーウィンさんの影響が感じられるキャラクターで。
マッドハッターさんたちとの
おかしなお茶会は、ピクニック風であり、
変化する食性閣の象徴でもあり。
アリスちゃんがのびたり縮んだり、なんて
医学の進歩を暗示しているようでもあり。
「ふゥ! かがくのォじだいィはァ~」
「がるるる!」(←訳:忙しいね!)
著者・寺嶋さんはヴィクトリア朝を、
第1部《異動の文化》
第2部《視覚の文化》
第3部《競争の文化》
という3部構成で
『アリス』を生んだ時代・文化を解剖してゆきます。
「げんだいィとォ、よくゥにてるゥ?」
「ぐるるるるがるーるるぐる!」(←訳:19世紀はスピードの世紀!)
テニエルさんの挿絵をはじめ、
図版資料も多くて
『アリス』ファンの方々は楽しく読めること間違いありませんが、
動物好きな方々は
御本の本文76ページから始まる
《生き物たちの集まる空間》の章が必読!です。
ダーウィンさんの進化論とビーグル号の航海記録が
どれほど19世紀の知識人に影響を与えたのかを
あらためて思い知らされますよ。
「しょうげきィてきィでェ~!」
「がるるぐるる!」(←訳:画期的でした!)
巻末にはキャロルさんに関するデータ、
日本語に翻訳された各版の読み比べなども掲載されていて、
『アリス』マニアさんもきっと満足できる一冊です。
本屋さんで、図書館で、
ぜひ、探してみてくださいね~♪
もうすぐゥ、さいだいのォ、みどころォでス!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!アルプスだよ!)
こんにちは、ネーさです。
ツール・ド・フランス2017は二度目の休養日を迎え、
連戦中の選手さんたちも朝寝坊できたでしょうか……。
しかし!休み明けにはアルプスの難路が!
どうなることかとハラハラしつつも、
ここ日本は《海の日》の祝日ですから、
↓こ~んな可愛い御本で、
本日の読書タイムを、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/6d/e37f43052cda3c8e1ffd7f29474601f9.jpg)
―― 発見! 不思議の国のアリス ――
著者は寺嶋さなえさん、2017年6月に発行されました。
『鉄とガラスのヴィクトリア時代』と副題が付されています。
題名からもお分かりのように、
御本のテーマとなっているのは
ルイス・キャロルさんが『不思議の国のアリス』を執筆した時代――
英国・ヴィクトリア朝の文化&流行です。
「ひゃくねんッいじょうゥ、すぎたけれどォ~」
「ぐるるるがるるるるるる!」(←訳:アリスは古びてないよね!)
そうなのよね、
いまなお大人気の
『不思議の国のアリス』が出版されたのは1865年、
そしてヴィクトリア時代は1837年~1901年ですから、
『アリス』はちょうどヴィクトリア朝の“折り返し点”で
この世に誕生したのだとも言えましょうか。
考えてみると、
現代=21世紀も(それなりに)スゴイとはいえ、
ヴィクトリア朝=19世紀の“変革”と“変化”ぶりって、
それはもう、もの凄いものだったのよね。
「きしゃがァ、はしりィまスゥ!」
「がるるぐるるがる!」(←訳:電報で遠地に連絡!)
「ゆうびんッ、だせちゃうゥしィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:進化論発表!)
それは確かに
産業革命を背景とした《科学の時代》の到来であり、
また反対に、
《自然回帰》が叫ばれた時代でもありました。
『アリス』の中には、
そのどちらの要素もが見受けられます。
ドードー鳥くんやニセウミガメくんは、
ダーウィンさんの影響が感じられるキャラクターで。
マッドハッターさんたちとの
おかしなお茶会は、ピクニック風であり、
変化する食性閣の象徴でもあり。
アリスちゃんがのびたり縮んだり、なんて
医学の進歩を暗示しているようでもあり。
「ふゥ! かがくのォじだいィはァ~」
「がるるる!」(←訳:忙しいね!)
著者・寺嶋さんはヴィクトリア朝を、
第1部《異動の文化》
第2部《視覚の文化》
第3部《競争の文化》
という3部構成で
『アリス』を生んだ時代・文化を解剖してゆきます。
「げんだいィとォ、よくゥにてるゥ?」
「ぐるるるるがるーるるぐる!」(←訳:19世紀はスピードの世紀!)
テニエルさんの挿絵をはじめ、
図版資料も多くて
『アリス』ファンの方々は楽しく読めること間違いありませんが、
動物好きな方々は
御本の本文76ページから始まる
《生き物たちの集まる空間》の章が必読!です。
ダーウィンさんの進化論とビーグル号の航海記録が
どれほど19世紀の知識人に影響を与えたのかを
あらためて思い知らされますよ。
「しょうげきィてきィでェ~!」
「がるるぐるる!」(←訳:画期的でした!)
巻末にはキャロルさんに関するデータ、
日本語に翻訳された各版の読み比べなども掲載されていて、
『アリス』マニアさんもきっと満足できる一冊です。
本屋さんで、図書館で、
ぜひ、探してみてくださいね~♪