「こんにちわッ、テディちゃでス!
むむゥ! たなばたァなのにィ~!」
「がるる!ぐるぅるるる!」(←訳:虎です!雨じゃないね!)
こんにちは、ネーさです。
珍しくも雨や曇りではないものの、
記録的酷暑の七夕となりました。
熱波が過ぎるのを室内でじっと待ちながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪
―― 珍獣のお医者さん 2 ――
著者は二宮香乃(にのみや・かの)さん、
2024年4月に発行されました。
『The Docter of Exotic Animals』と英語題名が付されています。
「もうゥ~ほとんどォぜんぶゥ!」
「ぐるるぅるがるぐるる!」(←訳:ワンニャン以外すべて!)
ええ、そうなんです。
日本の一般的な動物病院に来院する患者さんは、
殆どがワンコとニャンコ――犬猫で、
その他の種類の動物を診てもらいたいのなら、
大学に付属する動物病院あたりのドアを叩くしかありません……が。
ここに、なんと、
《エキゾ診ます》
と宣言する動物病院がありまして。
「おおォ、ありがたやッ!」
「がるるぐる?」(←訳:どんな病院?)
月光動物病院は、
エキゾチックアニマル専門の動物病院です。
《エキゾ》と通称される彼・彼女たちは、
ウサギ、カメ、ヘビ、カエルや鳥類も、と
オールジャンル状態。
そんなレアな動物病院へ、
新人獣医の神無(かんな)先生が就職して、
そろそろ1ヵ月……
「せんせいィ、なれてきましたでスかッ?」
「ぐるるるっるるる~!」(←訳:まだまだっぽいね~!)
今日も、神無先生が初めて目にする動物が
飼い主さんに抱かれてやってきました。
リ、リチャードソンジリス?
プレーリードッグをやや小型びした感じのその子は、
むぎ太くんという名前で、
息をするのが苦しそう……?
「せんせいィ! おねがいィ!」
「がるるぐるる~!」(←訳:助けてあげて~!)
患者さんを診察するのは、
病院長である月光(げっこう)院長。
むぎ太くんの病状を
院長先生は適格かつ迅速に判断しますが、
はたして、診療は上手くゆくのか……?
それに、むぎ太くんにはもうひとつ、
厄介な問題が……?
「わわッ、つぎのォかんじゃさんはッ!」
「ぐるるがる~!」(←訳:これもまた~!)
或る日、にこやかな飼い主さんが連れてきたのは、
タランチュラ。
そう、蜘蛛です。
ホラー映画に出てきそうなルックスの、蜘蛛ちゃんです。
臆することなく診察に臨んだ月光院長の、診断結果は。
脱水状態なので、
水分補給を。
輸液しましょう。
「えッ? だッすいィ??」
「がるるぐる!」(←訳:蜘蛛も脱水!)
リチャードソンジリスに、
タランチュラ。
人間とは別の生物といえる彼らにどう接し、
不調を改善させ、
或いは病気を未然に防いでゆくのか。
そんな生態だったとは!
初めて聞いた!
と新鮮な驚きに満ちた《エキゾ》の世界を、
全活字マニアの皆さま、ぜひ、覗いてみてくださいね。
夏休み中の少年少女さんにも
おすすめですよ~♪