「こんにちわッ、テディちゃでス!
うちあげェ、うまくゥゆきましたでスゥ!」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!大成功だよ~!)
こんにちは、ネーさです。
JAXAの新型基幹ロケット『H3』の3号機は打上げに成功し、
観測衛星『だいち4号』は、予定軌道に投入されました。
掌が痛くなってしまうほどの拍手を送りつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪
―― Jミステリー 2024 ――
編者は光文社文庫編集部の皆さん、
2024年4月に発行されました。
人気ミステリー作家さんたちの新作書き下ろし作品を収録した
ゴージャスなアンソロジーですよ。
著者さん&作品名を収録順にご紹介しますと、
誉田哲也さん著『心のお話』
五十嵐律人さん著『千鳥の契り』
真梨幸子さん著『インクリボン』
青柳碧人さん著『空白の女』
五十嵐貴久さん著『THE KIDNAPPING』
澤村伊智さん著『わたしの最後のホラーミステリ』
という短編6作品です。
「あッ! ひめかわさんッ!」
「ぐるるるるがる~!」(←訳:お久しぶりです~!)
トップバッターとして快音を響かせるのは、
ええ、ミステリ好きな方々にはお馴染みの、
《姫川玲子》シリーズの最新作です。
都内で事件が起こって、
警視庁本部庁舎から姫川班の捜査員さんたちが到着したのは、
中野区の、中野署。
機動力と技術力を駆使して、
”犯人”確保まであと少し!なんですけど……?
「じょうきょうゥ、こんがらがッてェきましたでス!」
「がるるぐるがる!」(←訳:助けて姫川主任!)
姫川チームの峻烈な速攻が決め手となる一篇『心のお話』を、
警察小説好きな方々は読み逃さないでくださいね。
そして、もう一篇、
私ネーさがおすすめいたしますのは、五十嵐貴久さんの
『THE KIDNAPPING』。
えーと、↑この題名から、
起こる事件の性質が判ってしまいます、よねえ……。
「ゆゆゆッ、ゆうかいィ???」
「ぐるるるる~がるるぐる!」(←訳:止めようよ~そんな犯罪!)
小学生の愛娘が、
プードル犬を連れてのお散歩から
まだ帰って来ないと気付いたのは、
父親のもとに
低い男の声で電話があったためでした。
あんたの娘を誘拐した、と。
普通でしたらここで、
慌てふためいた父親母親、親族たちは、
極秘裡に警察と相談して……となるものですが、
普通でないのは、父母や親族たちの素性です。
少女の父親は衆議院議員、
祖父は党内で”キングメーカー”と呼ばれる有力議員で、
それだけでも厄介なのに、今は選挙期間の真っ最中。
警視庁の千田(せんだ)警視は、
日が暮れたのち、こっそりと被害者宅を訪れますが、
消えた少女は、解決の糸口は、どこに……?
「ずッしりィ、なのでス!」
「がっるるぐるるがるる!」(←訳:ずっしり重厚な正統派!)
収録されている6作品の、
それぞれに異なる風合い、視点、
物語全体の印象や、読後の《なるほど!》感。
どの作品もいいなぁ~と溜め息させられる、
ミステリ好きな活字マニアさんに、
アンソロジー好きな方々にもおすすめの一冊です。
本屋さんで、図書館で、
ぜひ、探してみてくださいね~♪