テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 続・竜が招くは ~

2024-07-21 22:03:51 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 うほゥ! おうてッ、なのでス~!」

「がるる!ぐるがるるぐる?」(←訳:虎です!ほぼ決まりかも?)

 

 こんにちは、ネーさです。

 《ツール・ド・フランス2024》第20ステージに勝利し、

 総合優勝に王手をかけたのは、T・ポガチャルさん!

 最終ステージとなるモナコ~ニース間の個人TTに注目しながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― 竜の医師団 2 ――

 

 

 著者は庵野ゆき(あんの・ゆき)さん、

 2024年3月に発行されました。

 『THE DRAGON KILLERS』と英語題名が付されています。

 

 ええ、前々回記事でご紹介しました第1巻では、

 英語題名が『THE DRAGON HEALERS』であったのに対し、

 第2巻では『THE DRAGON KILLERS』、

 『HEALERS』を『癒し』『医療』とするなら、

 『KILLERS』は『暗殺者』……?

 

「あわわッ! そんなァ!」

「ぐるがるぅ!」(←訳:不穏だよぅ!)

 

 第1巻は、

 憲兵に追われるヤポネ人の少年

 リョウ・リュウ・ジくんが、

 一種の治外法権を有する

 《竜ノ医師団》の拠点へ

 逃亡を試みる場面から始まりました。

 

 病気の竜を治療する《竜ノ医師団》の試験を受け、

 晴れて入団してしまえば、

 たとえ憲兵といえど、

 リョウ・リュウ・ジくんに手は出せない、のです。

 

「りょうくんッ、がんばりィましたでス!」

「がるるぐる!」(←訳:無事に到着!)

 

 無事……かどうかはさておき、

 リョウ・リュウ・ジくんは

 目的地《竜ノ巣》に到着しました。

 

 《竜ノ巣》には、

 《竜ノ医師団》が常駐している。

 

 そして、何より、

 竜が、いる。

 

 世界最古、

 最長老の竜である、

 ディドウスが。

 

「ふぁァ~…おおきいィ!」

「ぐるるる!」(←訳:山のよう!)

 

 爺さん、なんて仇名をつけられちゃってる

 老竜ディドウス。

 

 その巨体は、冗談ではなく、

 山に匹敵するウルトラスーパーなサイズで、

 近付くのも容易ではありません。

 

 けれど、容易ではないことをやり遂げねば、

 《医師団》への入団は叶わない……。

 

 リョウ・リュウ・ジくん、

 必死の思いで真正面から

 ディドウスと対峙しますが――

 

「……ことばもォないィでス!」

「がるるる!」(←訳:これが竜!)

 

 第1巻で描かれたのが

 『医療』『癒し』であったとするなら、

 こちらの第2巻で語られているのは

 他でもなく、『死』です。

 

 老竜ディドウスに死が迫っていると聞かされて、

 リョウ・リュウ・ジくんと仲間たち、医師たちは

 何を想い、どう動くのか。

 

「うゥ~むゥ、どうしたらァいいィ?」

「ぐるるるがる?」(←訳:打つべき手は?)

 

 生だの死だの憲兵だの治外法権だの、

 憂鬱でシリアスで暗~いお話……のように見えて、

 いやしかし、

 実は!

 リョウ・リュウ・ジくんをはじめ、

 登場人物さんたちは皆ユーモアにあふれ、

 会話には笑いが絶えず、

 まるで漫才か講談のような

 極上エンターテインメントを

 観賞している心地になりますよ。

 

 長~い夏休み、

 ファンタジーってやつを読んでみるか!

 とお考えの活字マニア初心者さんも、

 百戦錬磨の活字マニアさんも、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

  

  ↑岩本ゼロゴさんによる表紙イラストにも拍手を~!

 

 

コメント
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