「こんにちわッ、テディちゃでス!
はやざきィさくらッ、さきはじめましたでス!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!春告げ花だね!)
こんにちは、ネーさです。
鎌倉では『初春桜(河津桜)』が見頃を迎えているそうです。
次は菜の花も!桃も!と期待しながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 蔦谷重三郎と若き芸術家たち ――
編者は濱田信義(はまだ・のぶよし)さん、
2024年12月に発行されました。
『江戸文化の仕掛け人』と副題が付されています。
「むふふゥ! いまァわだいィ~でスねッ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:主役ですから!)
2025年の大河ドラマ『べらぼう』の主人公、
蔦谷重三郎さん。
もちろん、『蔦屋』は屋号であって、
本姓は喜多川、
名は珂理(からまる)さん。
狂歌名が蔦唐丸(つたからまる)、でございました。
実父は、尾張から江戸に出てきた丸山重助さん。
実母は、広瀬津与さんは江戸のひと。
七歳で喜多川家の養子となって、
安永年間(1772~81)のはじめ、
吉原大門口で細見屋(さいけんや)を開業し、
吉原の案内書である『吉原細見』の独占出版を始め、
天明三年(1782)には
通油町に進出して、
地本問屋(じほんといや)となる――
という辺りは、
熱心な大河ファンの方々はよく御存知のことでしょう。
「おえどのォ、ほんやさんッ!」
「がるるぐるがるる!」(←訳:人気本なら任せな!)
この御本では、
第一章『蔦谷重三郎と芸術家たちの仕事』
第二章『蔦谷重三郎が出会った浮世絵師たち』
第三章『蔦谷重三郎・出版プロデューサー』
と、3つの章で
蔦重さんのお仕事ぶりを紹介してゆきますが……
1章&2章は、ホントに惚れ惚れするわね!
「はなやかァ~でス!」
「ぐるがるる!」(←訳:美形大集合!)
綺羅星のごとき絵師さんたちが
魂を注いで描き出す、
江戸で最も美しい女性たち。
とりわけ、喜多川歌麿さんの美人画の、
極細な線の奇跡的なバランス……!
原画を描いた歌麿さん、
版木を彫り上げた職人さんにも、
ブラヴォー!ですよ。
「ぜんりょくでェ~はくしゅゥ!」
「がるる!」(←訳:日本一!)
いつも話題になる写楽さんも、
顔の輪郭、鼻梁、目尻の位置などを見ていると、
ああ、歌麿さんと写楽さんは同じ系統の絵師さんかな、
版木や摺りを担当した職人さんが
同じ人だったのかな、などとも感じます。
そして、3章になると、
色合い的にはだいぶ地味な、
狂歌集、黄表紙作品が掲載されています。
こちらでもまた、
山東京伝さんをはじめとする
当時の文化人さんたちが大活躍。
「こちらもォ~おもしろいィでス!」
「ぐるるがる!」(←訳:反骨の挑戦!)
のびやかな田沼時代と、
規制を押し付けられる改革の時代――
ふたつの時代の空気の違い。
巻末には、蔦重さんの年表も記されていますが、
この御本のメインは、
”蔦重さんの仕事っぷり”です。
ドラマを見ている方々も、
見ていない方々も、
充分に楽しめる構成になっていますので、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
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