「こんにちわッ、テディちゃでス!
おおおォ! ごろうゥさんがァ、かんとくゥさんッ?」
「がるる!ぐるるがるっる!」(←訳:虎です!パリでロケって!)
こんにちは、ネーさです。
『孤独のグルメ』が今秋ドラマ化? お正月映画にも?
主演はもちろん、監督・脚本も松重豊さん!
いったいどんな作品になるのか、期待と恐怖に震えつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 旅するツール・ド・フランス ――
著者は小俣雄風太(おまた・ゆふた)さん、
2024年5月に発行されました。
『TOUR DE FRANCE,JOURNAL D'UN VOYAGE』
と仏語題名が付されています。
「ふらんすゥ~いッしゅうゥ!」
「ぐるがるるぐる~!」(←訳:絶賛開催中です~!)
井之頭五郎さんもロケに出向いたという、
フランス共和国。
そこは、ええ、自転車競技を愛する人にとって
”憧れの地“です。
毎夏、開催される自転車ロードレース
『ツール・ド・フランス』――
もし貴方がプロの自転車競技選手であるなら、
所属するチームが『ツール』に出場するのなら、
毎日ドキドキが止まらないでしょう。
俺は、選ばれるのだろうか。
世界最高の大会に、出場できるんだろうか。
「せまいィもんッ、なのでスよゥ!」
「がっるぐるるる!」(←訳:たった196人!)
『ツール』に出場できるのは、
選ばれた22チームに所属する196名。
1チームは8人で構成されています。
ここに選出されることだけでも非常な栄誉で、
ましてや、チームの”エース”を任せられたりしたら……!
いえ、”エース”だの栄誉だの言う前に、
大事なことが、ひとつ、あります。
完走できるか。
「むむむゥ! むずかしィのでス!」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:困難は数え切れず!)
1日におよそ200kmを、
ほぼ毎日3週間。
総走行距離は3000kmを軽く超えます。
また、年々高速化しているために
悲惨な事故も度々起きています。
時速80kmで走っていて
地面に叩きつけられたりしたら……
選手生命が危うくなるダメージを負うことも。
「うううゥ、みなさんッ、ごぶじィでッ!」
「がるぐるがっる!」(←訳:怪我なく走って!)
と、過酷ぶりで知られる『ツール・ド・フランス』ですが、
一度観ると、ハマってしまうんですよね。
著者・小俣さんも、ハマってしまったお一人で、
2023年の『ツール』の全ステージを
当地で取材したというのですから驚きました!
スペインのビルバオで始まった第1ステージから、
ピレネーの峠を越え、
フランス中央部の平野や山塊を抜け、
アルプスの超級山岳レースを経て、
シャンゼリゼを疾走するゴールまで、
選手さんたちを追って、追って、追いかけて。
「そこがァいいのでス!」
「ぐるるがるる~!」(←訳:醍醐味だよね~!)
小俣さんは、選手さんだけではなく、
『デパルトマン』と呼ばれる
運営作業スタッフさんにも取材し、
道路整備の車両に同乗したり、と
『ツール』の裏方さんたちにも光を当てています。
それに、写真!
臨場感たっぷりの”現場写真”は必見ですよ。
「ことしはァ、どうなるゥのでスかッ?」
「がるるぐぅる?」(←訳:王者はだぁれ?)
2024年の7月11日現在、
総合トップである《マイヨジョーヌ》――
栄光の黄色いジャージをまとっているのは、
タデイ・ポガチャルさん(国籍はスロベニア)。
今年のフィニッシュ地となるニースで、
月桂冠を戴くのは、はたして……?
著者・小俣さんが旅した2023年の『ツール』と、
2024年”いま“の『ツール』、
ふたつの『ツール・ド・フランス』を比べながら、
皆さま、ぜひ、一読を♪