喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『時刻の帷』

2018-05-21 10:26:01 | 
御恵贈いただいてから、もう二か月にもなろうとしている詩集。

『時刻の帷』(鳥巣郁美著・コールサック社・2018年3月20日刊)「ときのとばり」とルビが振ってある。
鳥巣さんとはもう長いお付き合いだ。わたしが詩らしきものを書き始めたころからの。
初心者のわたしの稚拙な詩を評価してくださったのは昭和58年だったので、もう35年も昔だ。
足立巻一先生らともご一緒にやっておられたベテランの詩人。
1930年生まれとあるから、そろそろ88歳におなりか。
最近、お会いすることもないが、お元気なのだ。良かった。

読み応えのある詩集でした。
読んでパッとわかるような詩ではないが、幾重にも時間と空間の層が重なっているような濃密な詩。

巻頭の「日暮れの帷」も素晴らしいが、「秋冷」という詩を紹介しましょう。
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一枚の花弁に託して生が語られ、一瞬の間に永の時間を感得させられる。深い深い一篇と思いました。
鳥巣様、ありがとうございまいした。どうかお元気で詩作をお続け下さい。
コメント
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