喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『辛夷の花』

2020-12-15 16:28:09 | 本・雑誌
入院のお供に持参した本は2冊。
図書館からお借りした葉室麟さんの『千鳥舞う』と『辛夷の花』。



前回(10月)は手術直後二日間はしんどくて本がほとんど読めなかった。
『山田稔全集』三冊と詩誌「別嬢」は読んだが。
なので今回(前回より入院日数が一日少ない)もそんなに読めないと思い、2冊のみ。
ところが前回ほど術後がしんどくなくて、退院前日には読み終えていた。
途中、隣のベッドのO形さんにいただいた『ホセ・ムヒカの言葉』と、家内に持ってきてもらった「現代詩神戸」もすべて。
そんな中で、最も感動したのは『辛夷の花』だった。
これは良かった。
終りの方、泣きそうになった。
『千鳥舞う』も良かったし、やはり葉室さんはいい。
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826歩

2020-12-15 15:05:58 | 健康・病気
6日間の入院中はほとんどベッドの上でした。
昨日退院してきて、夜、二階へ上がったのですが、足がだるいのに驚きました。
弱ってたんですねえ、たった6日間で。
主治医の先生からは「しばらくは無理をしないように。運動は軽いウォーキング程度に」と言われていました。
今日、郵便4通、ポストまで歩いて。

冷たい風が強くて、知らぬ間に冬になってました。
上流側。
川には波が立って。
下流側。
826歩でした。
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「現代詩神戸」271号

2020-12-15 10:07:22 | 
入院中に家に届いた詩誌「現代詩神戸」271号、家内が病院に届けてくれて読んだ。

中で最もわたしの興味を引いたのは岩崎英世氏の「○○酒店」。
←クリック。
今ではほぼ絶滅した昭和の香りする酒店を見事に描写していて懐かしさがあふれる思い。
店先の匂いまで漂ってきて、人の話し声も。わたしが思い出せるいくつかの酒店の店先を鮮やかに思い出せてしまう。
ほかには井口幻太郎さんの「枝折り(しおり)」が良かった。最後の二行、
《あの 日 僕が手折った枝が/未だに僕らの来るのを待っているのだろうか》
一篇を照り返してじんわりときます。
そして渡辺信雄さんの「測れない距離」。
一度読んでスッとわかる詩ではないかもしれないが、ある種の情感を漂わせていて心に沁みます。
そしてそして、エム氏の「あとがき」がいい。
「お互いに長生きしたなあ」のつぶやき。
エム氏とは三宅武さんのことでしょう。
三宅さんとはわたし顔を合わせたことはあっても交流はありません。
しかしいつまでも活躍していただきたいと思っています。
どうかお元気で。
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