元消防正監のNさんからお送りいただいた本「ぼや記つぶや記」です。

昭和38年、のじぎく文庫刊。横型の文庫版です。
ぱらぱらと読んでみたが、その時代の匂いが漂っています。
著者の坂 盛勝さんは、神戸市消防局から発行されていた機関紙「雪」の編集長だった人。
その「雪」に載った埋め草を集めたものとのこと。
跋文を岡部伊都子さんが書いておられます。その一部。
《私は、ほとんどが四百字程度の埋め草を読むたびに、「うまいなあ」と思った。「うまい」という言葉は技術を指すのではない。失礼だが、文章は何とも自由につづられていて、首尾の整った文体とは申しにくい。けれど、言いまわしの妙を得た短文の中から、あふれてくる夫の声、妻の笑顔、いきいきとした子どもたちの姿は、思わずこちらを微笑ませてしまう。》
少し読んでみたが、岡部さんのおっしゃること、なるほどと思ってしまいます。
軽い文体だが味があって楽しめます。
『コーヒーカップの耳』 面白うて、やがて哀しき喫茶店。

昭和38年、のじぎく文庫刊。横型の文庫版です。
ぱらぱらと読んでみたが、その時代の匂いが漂っています。
著者の坂 盛勝さんは、神戸市消防局から発行されていた機関紙「雪」の編集長だった人。
その「雪」に載った埋め草を集めたものとのこと。
跋文を岡部伊都子さんが書いておられます。その一部。
《私は、ほとんどが四百字程度の埋め草を読むたびに、「うまいなあ」と思った。「うまい」という言葉は技術を指すのではない。失礼だが、文章は何とも自由につづられていて、首尾の整った文体とは申しにくい。けれど、言いまわしの妙を得た短文の中から、あふれてくる夫の声、妻の笑顔、いきいきとした子どもたちの姿は、思わずこちらを微笑ませてしまう。》
少し読んでみたが、岡部さんのおっしゃること、なるほどと思ってしまいます。
軽い文体だが味があって楽しめます。
『コーヒーカップの耳』 面白うて、やがて哀しき喫茶店。