喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「少年と老年」

2023-08-07 19:29:55 | 随想
「大和通信」第124号をお贈りいただきました。
その巻頭随筆に大いに共感しました。
秋葉直哉さんの「少年と老年」です。

「そうだ、そうだ、そうなんだ」と思わせられました。
ハッキリとはわたしは自覚していなかったけれど、こういうふうに書かれてみると、同じような感覚を持つ人がいるんだ!と思ってしまう。
《老年というものも、きっとこんなふうに、ふと黄色い光がともるようにしていっぺんにやってくるのだろう。》
いまわたしがそんなふうに感じています。
そんなに遠くないあの少年時代から、ふと気づくと、こんな爺さんになっていたのです。

涸沢純平さんの「舞鶴へ」も良かったです。さすがに文章は上手い。
ただ最後、終わるにしてはちょっと唐突感があります。次回に続くのでしょうか。

中尾務さんの「ルポルタージュに向かう小沢信男、伝記に向かう富士正晴」も読みごたえがありました。
《この種のものをまとめたら、ウス気味悪い本ができるでしょう。》という小沢が富士に出したハガキの話も面白い。
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北国からの便り

2023-08-07 16:25:05 | 日記
二年前に西宮から北海道の節婦に移住された松本さんからのメール。

《 2年目の夏。暑さはそちらと変わらないが空気が冷たくて寒い。意味不明!。地蔵盆の時期、奥さんも大変でしょう。此方は「ロウソクだせ!」など子供たちの郷土行事が終わり、其れなりの盆踊りもあるようですが、人口数千の町はさみしい。
ですが、その昔は石油ボーリング調査もしたと郷土誌にある。夢多い島です。昨夜は久しぶりの雨。今朝は濃霧。秋が駆け足。皆さんの健勝を祈ります。》

時々こうしてメールを下さいます。もう90歳は超えておられるはず。
このメールの中の「ローソク出せ」の行事が興味深くてお尋ねしました。そのお返事。

《和人(廃藩にともない入植した本州人で原人と区別された)達が艱難辛苦の生活のなか、七夕行事の慰めで子供たちが夜、各家をまわり、当時、 必需品だつたロウソクをねだったのが、今に地方に継承され、お菓子等を用意してお母さん達が迎えます。お小遣いは為ないことなど最近の話題です。こんなところにも、昔が生きています。》

「ローソク出せ」
いい行事ですねえ。
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「父さんに」

2023-08-07 09:08:05 | 
今朝の神戸新聞、文芸欄、詩ですが、わたしは入選1作目の「父さんに」(三重野カスミ作)に感動をうけました。

とりわけ、
「甘えることも親孝行」と言ってくれた
というところ。
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