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竹内武男詩集『日没はちぢれた影をたてて』

2019-12-21 17:28:37 | 
先日、T中さんからお借りした竹内武男詩集『日没はちぢれた影をたてて』(1977年刊)を読む。

亡くなられて一年後に「竹内武男遺稿集刊行委員会」が編集して出されたもの。
竹内武男さんはでっち上げによる「神戸詩人事件」で小林武雄とともに中心人物として重い刑を受けた人。
戦後はほぼ詩を書いておられないようなので、収録作品はすべて戦前のものです。
時代もあるのでしょうが、わたしには理解が難しい作品です。
このようにしか書けなかったのでしょうね。
それでも捕まってしまうのですから。
ただ雰囲気と匂いは感じられました。
興味を引いたのは、内海繁、松本重雄、八木好美、安藤礼二郎、多田留治氏の5人による追悼記。
それから鳳真治さんの編集後記。
これによって時代背景が浮かび上がります。
今となってはいずれも貴重な資料になるのでしょう。
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