『『モダニズム出版社の探検』余話』を読み進めていますが、予想通り。
高橋輝次さんの世界にはまってしまいました。
マニアックです。後半は俳優さんの文才についての論考。
大友柳太郎の文才のことが延々と語られます。
大友柳太郎といえば、わたしは時代劇俳優との認識。
若い頃に大人の人に連れて行ってもらって観た「鳳城の花嫁」が強く印象に残っています。
その大友にこのような文才があったことは初めて知りました。
しかし、高橋さん、しつこいですねえ。関連する話を次々に引っ張り込んで来て語ります。
あれを見つけた、これを見つけたと言って。
わたしと同じで「あっ」と驚き「えっ?」とびっくりして、古本屋さんなどで次々と資料を発見していかはります。
やがて、そのほかの俳優さんの文才の話に移って行き、これもきりがありません。
いや、退屈するわけではないんですよ。
「へえ?そんなことが」と思うようなことがあったりして興味深くはあります。
でも、わたしの興味のない話もいっぱいで、つい斜め読みする箇所も正直あります。
話は大友から松村達雄へと進みます。
これも延々と、といった感じの高橋節です。
そしてこんなことを書いてはります。
《どうやら話を広げすぎたようで、つい長くなってしまった。》(いやホント)
と書きながらも《二冊目の『のんびり行こうよ』については駆け足で紹介しておこう。》とまだ続く。
さらに、
《もっといろいろ紹介したい文章はあるが、これ以上は根気が続かない。興味のある読者は二冊の本を探求してみることをお勧めします。》
これで終わりかと思ったら、すぐ後に「付記」としてまだ続く。
凄いですね。
いや、高橋さん、面白いワ! 「高橋輝次」という人がね。
『コーヒーカップの耳』 図書館での貸し出しがずっと続いている人気本。