喫茶 輪

コーヒーカップの耳

昭和の小説

2022-11-20 09:46:12 | 本・雑誌
永井龍男の小説を読んでいる。



短編集だが、細やかで自然な描写が素晴らしい。
いっぱいいい描写が出て来るが、今読んでいるのはこんな場面。

《闇と雨気を存分に吸い込んだ植込みの重さで、門の脇のくぐり戸まできしんでいるような住居(すまい)だった。それに、もうずいぶん長く、植木屋も入っていない。
 くぐり戸のねじ鍵を締めながら、千三は外灯を見上げて、しばらくぬか雨に顔を濡らした。今年伸びた竹の細枝が、千三の行く手を半分さえぎって垂れていた。》
 「青梅雨」より。

「ねじ鍵」なんて昭和ですねえ。そういえばほかの場面で電灯のスイッチをひねって点けるというような表現もあった。
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お地蔵さんのカリンの実

2022-11-19 15:22:52 | 地蔵さん
お地蔵さんの境内に藤が落ち葉を散らすようになりました。



毎朝妻が掃除をするのですが、午後にはこうなります。
カリンの実が今年は豊作でたくさん収穫できました。
スライスして砂糖に漬けてシロップにすると、喉の妙薬になります。
お堂の中に置いてますので、欲しい人はお持ち帰りください。

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『多島海』42号

2022-11-18 13:17:31 | 
詩と散文の同人誌『多島海』42号です。



B6版とコンパクトなサイズ。
ページ数も30ページ余り。
負担にならずに読めます。
同人は江口節、彼末れい子、松本衆司、森原直子の4人。
みなさん力量のある書き手です。
なので小さな冊子ですけど読みごたえは十分。

あとがき代わりの「入り江で」のページです。
←クリック。

それぞれの人の佇まいが想像できるような見えるような気がします。
詩を一篇だけ紹介。
江口節さんの「メボソムシクイ」です。
←クリック。
読む者それぞれが思いを巡らせることのできる詩ですね。
「メボソムシクイ」という野鳥のこと、わたし知りませんでしたが。可愛い声で鳴くんですね。
江口さんは野鳥にお詳しそうです。
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将来はアマ強豪 

2022-11-18 11:19:16 | 将棋
昨夜の将棋会例会ではI君と指しました。
彼は時々顔を出すのですが、前回来た時は私は丁度検査入院中でしたので久しぶりでした。
彼は現在中学一年生。
一勝一敗でした。
もうすぐわたしは彼に勝てなくなるでしょう。
もしかしたら、昨夜の一勝が最後の勝ちかも?
幼稚園の時から彼を見てきたので感慨深いものがあります。
最初からプロ入りを目指していたら、多分行けたでしょうが、彼は一人っ子。強く勧めるわけにはいきませんでした。
なにをやっても能力のある子ですから、幸せは自分でつかみ取るでしょう。そして将棋はあくまで趣味でやるのがいいと思います。
とはいっても彼はそのうちきっと、アマチュアとしても全国的な強豪になると信じています。
楽しみなことです。
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森進一歌う「有夫恋」

2022-11-17 12:28:39 | 時実新子さん
こんなのがあるということは知っていたのですが、聞くのは初めてでした。

過日、「輪」にお越しくださった川柳作家の中野さんがカセットテープを持参して下さりお借りしてます。
作詞・時実新子、作曲・宇崎竜童、歌・森進一。
←クリック。
一流どころですね。


有夫恋
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また「負け嫌い」

2022-11-16 19:35:01 | 本・雑誌
読んでいる本『定本 高濱虚子全集』第十三巻ですが、「おっ」という箇所が。
本を読んでいてわたしはよく「おっ」と言います。
この箇所。
204ページ、6行目に「負け嫌ひ」という言葉があります。
昔のものを読んでいるとチョコチョコ出て来るんですけどねえ。
わたしが最近書いた原稿にこの言葉を使いました。
「宮っ子」11月号の「わが町この人あり」のページ。
原稿を提出した時に編集者から「間違いでは?」と言われたのですが、「これでお願いします」で我が意を通しました。
というのも、昔わたしの長男が小さい時に「負けず嫌いというのはおかしいよ。それも言うなら負ける嫌いでしょ」と言ったのです。
そう言われればそうだと、以来わたしは「負ける嫌い」あるいは「負け嫌い」を使ってます。昔の本を読んでいると出てきますしね。
ただし『広辞苑』には《ズは否定の強調から挿入されたもの》とあります。
でもやはり、わたしは納得がいかないですね。

因みに、この本、いい作りです。
開いたページが安定します。手で支えなくても置いて読めます。
今の本は開いて置くとパタンとすぐに閉じてしまいます。
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『リヴィエール』185号

2022-11-16 15:11:14 | 
詩誌『リヴィエール』185号をお贈りいただきました。



これはお贈りくださった永井ますみさんの「新しい校舎」です。
←二段階クリック。
懐かしい気がします。わたしが経験したのとは少し違いますけどね。
あの時代の香りが漂ってきます。

これは後恵子さんの「老体の哀しさ」です。
←二段階クリック。
タイトルもむきつけと言えるかもしれませんが、切実感が溢れています。身につまされます。
わたしも家のあちこちに積み重なっている書物の始末が出来ません。
ある程度減らしても、またそれ以上に増えてしまいます。
そして片づけることが出来ないのです。
暑い夏には涼しくなってから。寒い冬には温かくなってからとか。
いい季節は短くてあっという間に過ぎ去って。
老体の哀しさです。
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やっぱり汗を

2022-11-16 11:22:08 | まち歩き
小春日和といっていいのでしょう、いいお天気です。
その中を歩いてきました。
多分汗をかくだろうと思って上着は薄くて軽いものにして。
それでも暑くなり、途中で脱ぐことになってしまいました。

先ず、図書館です。
予約してあった本の「準備が出来ました」ということで。
二冊お願いしてありました。
このうちの一冊が重かったです。
『定本 高濱虚子全集 第十三巻』
500ページ近くあって上質紙ですので持ち重りがします。

帰りに臨港線まで南下して鞍掛郵便局へ。
年賀状を210枚と普通葉書20枚。

これもバッグに詰め込んで、いよいよ重くなりました。

その帰りに、ちょっと用事があって用海公民館へ。

よく歩きました。約5000歩。
バッグは肩からぶら下げて歩くのですが、汗をふきふき歩きました。
せっかく今朝、セーターを着替えたのに、首のあたりはどうしても汗ばんで。
帰ったらまた洗濯に出すことに。
「かあちゃん、ゴメンネ」

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「神戸の詩人さん」

2022-11-16 08:58:37 | 
今朝の神戸新聞「正平調」欄。
神戸新聞さん、拝借お許しを。
←クリック。
「神戸の詩人さん」 竹中郁さんのことが書かれています。
これ書かれたのはやはり平松正子記者でしょうかねえ。

竹中郁さんを「詩人さん」と呼んだのは同人誌「ぽえとろ」の仲間たちが最初だったと、
先ごろお亡くなりになった安水稔和先生からわたし聞いております。
その後市民の間に広がったのでしょうね。
その郁さんの直筆ハガキをわたし持っています。


6枚ありますが、このうち5枚は宮崎修二朗翁に宛てたもの。

偶然ですが、最近郁さんについてのエッセイを書いたばかりでした。
12月号の某誌に載ります。

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文春文庫に誤植が

2022-11-15 16:03:26 | 本・雑誌
わたしの車は古いので、ある部品が消耗してしまって取替えることに。
その部品が準備出来たとのことで今朝は修理工場に車を持ち込みました。
一時間以内に出来るとのことだったので、そこのロビーで待たせてもらうことに。
その時間つぶしのために本を持参。
『坂の上の雲(二)』です。
読んでいて「あれ?」と思う箇所が。

誤植です。234ページ。
二行目、丸印のところ。
《面会日を指定してきた。》
珍しいですねえ。一流出版社の文庫本にこんな単純な誤植があるとは。
しかもこの本、第15刷です。

車の修理は20分で済みました。
後期高齢車なので、修理代も一割にしてもらえないかなあ?
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想い出のカントリー名曲集LIVE 2021

2022-11-15 12:45:49 | ブルーグラス
あの楽しかったコンサートからもう一年か。
昨年の昨日だったんだ。

想い出のカントリー名曲集LIVE 2021
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フォト詩集『親水公園にて』

2022-11-13 17:19:22 | 
芦屋の詩人山下徹さんの新詩集『親水公園にて』を読ませていただいた。
全ての詩に写真が添えられている。



例によって「あとがき」を。
←クリック。
ここにあるように、今年二冊目の詩集。
精力的です。なにかに追われるように、といった感じもします。
というより、義務感にも近いでしょうか。
この詩人のこれまでの詩は、正直言ってわたしには難しかったです。
でもこのところの詩は、心の内がそのまま自然に流れ出るようで、わたしにも馴染めます。
「序章」です。←クリック。
とはいっても言葉は選ばれていて、やはり「詩」です。
この詩などは特に。


写真は上げないが次の「その13」など、質のいいアフォリズムを思わせます。

  不幸を 幸福に変えることはできない
  だけど 不幸を表現することはできる

  そのことをまた 再確認していた
  しばし橋の前で 空を仰いでいた


「その16」はこうです。

  芦屋の海に近い公園の片隅で
  私は片隅なりの詩を書いている
  
  好きなら 好きだ
  きれいなら きれいだ そう書いている
  雲や木や風 そこに生きるあの女とお話しをする
  それが片隅の詩だ

  きょうも 木陰で
  六甲山を見ている


詩集全体の後ろに8年前にお亡くなりになった氏の愛妻の姿がうっすらと見える。
わたしもよく知る人だった。「輪」へも何度もご来店くださった。将棋の好きな人だった。


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夙川公民館での宮水ジュニア将棋講座

2022-11-12 13:00:59 | 将棋
今年度後期の「宮水ジュニア将棋講座」の講師に行ってきました。
行ったら、館長さんが「お久しぶりです」と挨拶してくださったのですが、以前から知っているKさんでした。
第一回目です。頑張ってきました。



今回は初めての場所、夙川公民館です。
ホールもあって大きな公民館です。
松下幸之助さんが寄贈したもので、片鉾池の水上に建ってます。
虫が多いのでしょうね、窓には金網が設置されています。



向こうに見える公園には薄幸の詩人八木重吉の詩碑があります。


夙川は本当にいい環境ですね。



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フリーペーパー「かげ日なた」

2022-11-11 11:17:07 | 文芸
姫路の古本屋さん「あまかわ文庫」さんからお送りいただきました。
十数ページのつつましやかなフリーペーパーです。



6人の書き手が短文を載せておられます。
いずれも心の隙間にあるような真摯な思いが書かれていて好もしいです。
部分でも紹介したいと思うのですが、巻末にこんなことが書かれています。
《掲載内容の一部およびすべての複製、転載または配布、印刷など、第三者の利用に供することはご遠慮ください。》と。
この引用は許して下さるでしょうね。
因みに「あまかわ文庫」さんは拙著『完本・コーヒーカップの耳を、古本屋さんなのに新刊書として販売してくださっていたのでした。うれしいことでした。
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西宮市長の甲山

2022-11-09 18:59:35 | 西宮のこと
「西宮市政ニュース」11/10号です。
「石井市長のてくて句歳時記」に ←クリック。
《市民の意見として、景色をもっとよく見えるよう「山頂の木を伐採しては」、「いや、今のママが一番よい」という声もあります。皆さんはどう思われますか。》
とあります。
わたし、コロナ前に市長に直接お会いして話したことがあります。
地域の新年互礼会に来賓として臨席された時でした。
「ぜひ山頂から市街が見えるようにしてください」とお願いしました。
低い山ですが、登ると人それぞれに応じた達成感があります。
これはわたしが6年前に書いたエッセイです。←二段階クリック。
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