かつて王朝が栄えたという地方の古都で、
少女に出会った。
どこからともなく私の前に現れて、
プラスチックのお皿を差し出し、おずおずと
お金、という仕草をした。
その目には、大きな恐れと、ほんの少しの期待。
やぶれた服は貧しさを物語っているけれど、
顔と髪は水で洗い、少しでも自分を良く見せようとしているようだった。
ポケットをさぐると、200チャット札(20円)が出て来た。
私はそれを、「少ないけど…」という顔をしながら、お皿の上にそっとのせた。
とたん、少女の顔は、雨雲が一気に流れ去るように晴れやかな笑みに変わった。
予想外に純粋すぎる笑顔に出会ったので、私はビックリして
何もできなくなってしまった。
少女は嬉しそうに走り去って行く。
スキップしながら、嬉しさのあまりか、ジャンプした。
そして、町はずれの茂みの奥へ消えて行った。
親に喜ばれるから、スキップしたのだろうか?
今日の食料を手に入れられるから、ジャンプしたのだろうか?
どうか、どうか、彼女の笑顔が
計算による笑顔ではなく、あの晴れ渡る空のような笑顔を
持ち続けられますように。

それに乗じて、こちらも他人を必要以上に気づかうのを辞めることができ、自分が解放できて気持ちの良い旅行になりました。
ガンディー空港周辺→デリー周辺→ロニ周辺 という、デリー中心から半径20kmの非常に狭い範囲の旅行でした。
そのため、参考になるか分かりませんが。。。
幹線道路は広いため車道の左側を走ってもほとんど苦痛に感じませんでした。
以下3点を念頭に置いて走れば自転車は、比較的快適に走れるかと思います。
・クラクションは挨拶と思うこと。
・赤信号は注意して渡るルールだと思うこと。
・他人の進路は気にせず、自分の進路だけを考えること。
夜間は涼しいためか、昼間は寝ている犬が元気です。自転車で走ると吠えながら40km/hで並走して追いかけてきました。
そのため、夜間走行は辞めた方がいいです。
(早朝も涼しいので危険かもしれません)
本当にインド自転車を検討するのであれば走行動画をYoutubeにアップしますので仰ってください。
興味あるんですけどね、行った人全員が
「自転車で行く国ではない!」と言うもので、
ロケの候補にすら上がっていないのです。
詳しいお話を聞きたいです~
少女に出会いました。
カメラをぶら下げながら待つ私に対して、
精一杯哀れな声を出しながら、
お腹がすいた、と訴えかけてくるのです。
ポケットに入っていたお金を渡すと
さらに、何かを訴えようとしてきたので
私はできる限り精一杯の笑顔で「なぁに?」と
首を傾げたら、「カメラ、盗られるよ!」と
注意してくれました。
その時、気のせいかもしれないけれど
少女は「もっと頂戴」と言おうとしたのを
飲み込んだ気がするのです。
純粋な笑顔や、純粋な優しさを
持ち続けて欲しいですね。
旅をすると、切ない気持ちになることが多くて
困ります。
それを求めて行ってるんですけどね。。
トラベラーさま。
心からそう思います。
どうぞ彼女の笑顔がずっと消える事のありませんように…