地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

大佐渡巡り1 両津湾岸北上

2016年01月03日 11時11分39秒 | 佐渡地理

写真撮影:2015.12.29

 

 

大佐渡を一周することにした。

 

Photo-01

 

 

 

 昨年末の29日。とりたてて良い天気とは言えなかったが、大佐渡沿岸部の風景を撮影して回った。佐渡は二つの並行する山地と両者の間にある平野から成り立つ形をしている。北西側を大佐渡、南東側つまり本土よりの方を小佐渡という。山地としては大佐渡の方が標高が高く、南北に並ぶ山並に1000m前後のピークがいくつも並ぶ。

 

 

 

 

Photo-02 和木漁港

 

 

 

 

 

 和木は和木川河口にある小さな漁村である。神社のある岬をまわると隣り合うように馬首集落がある。この馬首にある馬首川にそって上流に向かうと石名天然杉にいたる。佐渡では両津湾岸を北上するバス路線を加茂線というが、いくつもの小集落を通過する。小さくとも漁船の係留される港が点在するし、そうではなくとも田舎びた風景がなんともいえぬ癒しを感じさせる。

 

 

 

 

Photo-03

 

 

 

 

map-01 国土地理院 地図閲覧サービス


 

 

 

 

 天気は良くはないが、この日の空は時折雲間から青空がのぞく。海に見渡すと対岸の越後方面は分厚く雲に覆われ、たぶん雪も降っていたであろう。実は冬型の気圧配置が解けてはいなかったこの日。風の強い日のはずであった。ただ、加茂線沿いは山地の風下側にあたるので、あまりそれを感じさせなかった。眼前の海は穏やかだ。

 

 

 

 

Photo-04

 

 

 

 

Photo-05

 

 

 

 

Photo-06

 

 

 

 

Photo-07 向こうに鷲崎港が見える。

 

 

 

 

 

 内海府トンネルを越えてほどなく行くと、地域最大の漁港をともなう鷲崎にいたる。地元では「わっさき」と読んでいる。年末の風景だな。集落を貫く県道を横切る老人の手に寒ブリが見えた。なかなかの大物。やはり鷲崎は漁業の集落だ。両津湾内、加茂線沿いは寒ブリを狙う大型の定置網が幾つも仕掛けられている。

 

 

 

 

map-02 国土地理院 地図閲覧サービス

 

 

 

 

Photo-08 オドリコソウが咲いていた(驚)。

 

 

 

 

Photo-09

 

 

 

 

 さあ、この記事をもって「大佐渡巡り」というシリーズを始めたい。鷲崎を越えたあたりから先にある外海府、そして高千地区を中心に紹介するつもりである。佐渡観光をされた方や、トライアスロンでこの地を自転車で走った経験のある方を特に意識したい。冬の大佐渡はこんな感じなのだとみていただきたい。もちろん、気の向くままに見ていただく方にもである。可能な限り地図や地名の解説も入れていきたい。

 

 

 

---------------------------------------
写真撮影:2015.12.29
---------------------------------------
2016年 地理の部屋と佐渡島 sadotiri
---------------------------------------
http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
---------------------------------------

 


 

 



最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
素晴らしい! (日本男道期)
2016-01-03 13:53:16
明けましておめでとうございます。

久しぶりに訪問させていただきましたが、素晴らしい写真と地図、そして名文に魅了されました。

当地も穏やかな三が日でした。
東京から孫が帰省していましたが、昨日帰り、台風一過の後です。
返信する
大佐渡巡り (mcnj)
2016-01-03 17:00:36
佐渡の荒海とは思えない、静かな海ですね。
大佐渡へは、2度程行きました。
尖閣湾の夜釣り、佐渡金山の見学でした。
遠い昔のことです。
もう一度と思っても、叶わぬ夢です。
返信する
大佐渡巡り (mcnj)
2016-01-03 17:01:38
佐渡の荒海とは思えない、静かな海ですね。
大佐渡へは、2度程行きました。
尖閣湾の夜釣り、佐渡金山の見学でした。
遠い昔のことです。
もう一度と思っても、叶わぬ夢です。
返信する
温暖な冬というものの・・・ ()
2016-01-03 19:09:50
こんばんは、地理佐渡管理人さん。

紹介の画像に写る家々の屋根は白く雪が積もっていますね。

昔読んだ井上靖の紀行文「大佐渡・小佐渡」
http://yutaka901i.tyanoyu.net/page6hx05.html#26
で知ったと何年か前にコメントしたことを思い出しました。
 『・・・両津の町がぐんぐんちいさくなり、反対に大佐渡小佐渡が、船の左右に大きくなり出す頃から、又、雪が落ち始めた。こんどは水気を含んだ思い雪である。』としめた昭和28年4月の紀行文でした。
返信する
Unknown ()
2016-01-03 20:00:42
明けましておめでとうございます。
ご挨拶が遅れました。
今年も宜しくお願いいたします。

佐渡紀行、今年も楽しみです。
「大佐渡巡り」期待しております~♪
又佐渡へ行ってみたくなりました!!!
返信する
こんばんは (karin)
2016-01-03 20:02:46
地理佐渡..さん こんばんは

いいですねぇ、冬の日本海。

私も新潟の浜から見ていた海を
思い出しています。

冬の光る太平洋もいいですが、
故郷の日本海がいつも懐かしいです。
返信する
お越しの皆様へ。Ⅰ (かんりにん..)
2016-01-03 21:05:38
こんばんは。いよいよ明日が仕事始め。
みなさん用意は良いですか?
今までの夜更かし癖は改めねばなりません。
今風呂が沸いたとリモコンが言っています。
大河ドラマもないですからもう少ししたら
風呂にしよう。そして今日は早く寝よう。

---------------------------------------
□日本男道記さんへ。
お久しぶりです。そしてあけましておめ
でとうございます。
さて、お孫さんが帰られたとのこと。
寂しくなりますね。やはり家に子供
がいるっていいですよね。
またGWかなんかですかね。
今年もよろしくお願いします。

---------------------------------------
□mcnjさんへ。
うれしいですねぇ。佐渡を2度も体験。
もうかなわないかもしれない。その分
機会を見まして当方が紹介しましょう。

---------------------------------------
□裕さんへ。
初めて知りました。井上靖さんが佐渡に
来ていたのですね。うれしい限りです。
僕も彼のように全国の島を巡ってみたい
ですねぇ。

---------------------------------------
□紅さんへ。
あけましておめでとうございます。
ことぢもよろしくお願いします。
さて、大佐渡シリーズは少し長く
なりますよ。頑張ります。

---------------------------------------
□karinさんへ。
冬の日本海。これからシリーズで色々な
海wp見てもらう予定です。ぜひお付き
合い願います。

---------------------------------------




返信する
大佐渡 (つちや)
2016-01-04 06:02:57
お早うございます
懐かしい大佐渡海岸の風景です。
帰省すれば友達を連れて良く回ったコースです。
昔、車道が無かったころ鷲埼まで小舟で行ったことを思い
出しました。 
帰りは外海府周りで岩谷口まで小舟で送って貰いました。
そんな時代を生き抜いてきたと思って居ます。
(笑)
返信する
つちやさんへ。 (かんりにん..)
2016-01-04 18:34:32
こんばんは。

小舟とは松前丸(まっさきまる)ですね。
僕が子供のころにありましたよ。今で
は佐渡一周線がありますからその船は
ないですね。記憶だけが残る懐かしい
話ですねぇ。

シリーズでは真更川や岩谷口の風景も
紹介しますよ。


返信する
おはようございます (karin)
2016-01-12 09:51:47
地理佐渡..さん おはようございます

「願(ねがい)」とは何という命名でしょう!
過疎化が進んでいるのでしょうが何とか残って
欲しいです。

あ、「イゴ」・・・美味しいですね。
こちらのスーパーではみかけません。残念です。
返信する