新潟県中越地震の本当の被害は、中・山間部の地滑りや土砂崩れと、道路の崩壊にあるといえるようだ..。
そもそも今回の震災は信濃川が越後平野から山間部へと流域が移ろうとする位置で発生している。長岡市から小千谷市へ向かう付近から、流域には河岸段丘が見られるようになる。小千谷市に入ると背後にはすぐ丘陵地が迫る。
河岸段丘と背後の丘陵地帯。すべて崖や傾斜地がつきものの地形が支配的なこの地域である。さらにこの辺は新第三紀層中心の地滑りを起しやすい地質である。さすがに人口と建造物の密度からいえば、その被害は都会とは比べるべくもないが、中山間部あるいは山間部で発生した震災としてはその被害は大きいものといえる。
緩傾斜に散在する家屋土台の土盛り崩壊、道路や線路の被害はどれをとってもあまりにも発生箇所が多く、何から手をつければよいのかといった状況である。写真の場所は「川口町へ01」現場の道路の反対側である。これ以上水を含んで傾斜面が崩落しないようにしてはいるが、これも国道17号という主要幹線道路に面しているからである。
今回の震災でわかったように、さらに山間部にはいると道路網がすべて破壊されて陸の孤島となるように、山間部では平野部では考えられない被災の仕方をする。山間部の被災地で道路にSOSと書いて危機的状況を伝えていた集落があったが、一本の道路がまさに最後のライフライン(生命線)になるのが中・山間部での震災であることを認識させられる。
そもそも今回の震災は信濃川が越後平野から山間部へと流域が移ろうとする位置で発生している。長岡市から小千谷市へ向かう付近から、流域には河岸段丘が見られるようになる。小千谷市に入ると背後にはすぐ丘陵地が迫る。
河岸段丘と背後の丘陵地帯。すべて崖や傾斜地がつきものの地形が支配的なこの地域である。さらにこの辺は新第三紀層中心の地滑りを起しやすい地質である。さすがに人口と建造物の密度からいえば、その被害は都会とは比べるべくもないが、中山間部あるいは山間部で発生した震災としてはその被害は大きいものといえる。
緩傾斜に散在する家屋土台の土盛り崩壊、道路や線路の被害はどれをとってもあまりにも発生箇所が多く、何から手をつければよいのかといった状況である。写真の場所は「川口町へ01」現場の道路の反対側である。これ以上水を含んで傾斜面が崩落しないようにしてはいるが、これも国道17号という主要幹線道路に面しているからである。
今回の震災でわかったように、さらに山間部にはいると道路網がすべて破壊されて陸の孤島となるように、山間部では平野部では考えられない被災の仕方をする。山間部の被災地で道路にSOSと書いて危機的状況を伝えていた集落があったが、一本の道路がまさに最後のライフライン(生命線)になるのが中・山間部での震災であることを認識させられる。