地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

10.23新潟県中越地震70「養鯉用の小さな池」

2004年12月11日 14時38分52秒 | 新潟県中越地震
濁沢地区取材の帰り道、道路と川に挟まれた狭い土地に並ぶ養鯉用の小さな池。いくつかある中には小さな養魚のまだ残る池もあった..。

 山古志、小千谷の塩谷地区を中心として、山間部では観賞用の養鯉業が盛んである。棚田に混ざり散在する池は、春の雪解け水を蓄え、冬を迎えるまでの間たくさんの鯉が放たれている。池には大小有るが、写真のものは小さい方のもので、養魚などの飼育用であろう。

 今回の震災では、養鯉用の池に多くの被害が出た。写真の池は縁の一部に亀裂が入っており、たくさんの水を溜め置くことはできない状態となっている。池としての原型は十分認められるが、手を入れずに再度使うことはできない状態だ。

 養鯉業者にとって池はまさに生産の場である。写真のように被害が軽微な池の復元はたやすかろうが、被害の程度によって復元困難なものも数多くあると聞く。地域全体として考えてみると、実情は厳しく、廃業に追い込まれる所も出るであろうと思われる。「錦鯉の里」ととしての将来が心配だ。


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