長岡市洪水避難地図(洪水ハザードマップ)を手にし、地域防
災を考えてみた。
【市役所5階・危機管理防災課に行く】
昨日(2005.8.23)、長岡市役所危機管理防災課を訪れ、洪水
ハザードマップをもらってきた。大きさとしては、閉じるとA4
版。開いていくと全体でA4で16枚分の大きさ。平成15年10月発
行のものである。
本体である地図部分は、信濃川とその支流である太田川、柿川、
稲葉川などが氾濫した場合を想定して、浸水範囲とその水深予測
で色分けされている。今年の春より市町村合併で市域は拡大した。
従って、この地図でカバーされている範囲は、現在の長岡市全域
というわけではない。
危機管理防災課担当の方にうかがうと、次の合併で最終的に市
の範囲が確定するので、それをにらんで作成すると言うことであ
る。従って次の版は来年か再来年あたりに発行されるのではと思
われる。
*危機管理防災課の方の対応は実に丁寧であった。好感度有り。
【何が載っているのか】
先にも述べたが、防災地図なので主要部分は地図である。しかし、
内容は予測される洪水エリアと水深だけでなく、避難場所や施設の
位置などが一覧表付きで載っている。
一方、地図以外の情報や注意もある。地下施設での危険性、平常
の心得、情報伝達の流れ、防災関連情報(ホームページURLなど)、
長岡市の地形と氾濫の特徴、その他河川氾濫に関する知識啓蒙など
様々な情報を提供している。他地域のそれと比較をしているわけで
はないので、ものの善し悪しを論評できないが、老人世帯などでは
この資料を読み解くのは難しそうである。老人世帯対象のハザード
マップができぬものかと、ついよけいなことを思ってしまう。
【町内で防災を考えた時】
つい先日、町内会長をはじめ各班班長、青年会や子供会の役員が
近くの公民館に集まった。地域の防犯と防災について考えるもので
あった。特に防災については、昨年の水害と地震の経験から、いざ
という時に町内としてどのような体勢をとるのかが焦点となった。
結局はある程度限られた有志の者に頼ることになるのではないか
という結論。少し乱暴のようだが、背景がある。町内役員は毎年、
あるいは1年おきに交代してしまうせいだ。いざという時にこれで
は混乱は避けられない。そこで、ある程度有事の際に頼りになり得
る者の目星を付けたいというのだ。
何となく違和感を感じつつも致し方ないこともわかっている。実
際昨年の震災時には、町内各所で自力での避難と助け合いで急場を
しのいだ。日頃より隣近所の付き合いが確立されているおかげと思
うが、安否情報と外からの情報伝達を考えた場合、最終的には町内
全域の情報を集約する人と場所がいるのだ。
今我が家は町内会長宅とは目と鼻の先にいる。会長は今春定年退
職となったばかりで、バリバリと仕事のできる方である。現役時代
の仕事の事もあり、知識と経験は豊富である。神戸の震災時も現場
に立っている。そういう意味では現在最も有力な方であるが、私も
青年会の会長をここしばらくの間続けている。となると..?
いずれ結論が出ようが、そんな町内の防災体制を皆真剣に議論し
た。洪水ハザードマップはその際の資料として出てきたのだが、
いざ濁った水が地表を覆ったら、30Cmの水深でも動きがとれなくな
ると会長の弁。私も同感。
それどころか流れがあれば、足下の確認以前に転倒したらアウト
と言うこともある。渓流釣りの経験から言うと、膝前後の水深まで
水につかった場合、流れが速いと身動きが非常にとりづらく、また
衣服着用の状態であると、転倒後も体制を立て直しにくい。小さな
子供や老人には非常に危険な状態となる。
【地域防災を考える】
ハザードマップが提供する情報はとてもありがたい。昨年、市内
各戸に配布された。会長が三部もらってきているので御入り用の方
がいたらと促していた。数名の方が手を挙げたが、私は手を挙げな
かった。会長は私の方を向いたが、この地図はある程度知識のある
人でないと意図を読み解けませんよとお伝えした。
我が町内は老人世帯が多い。いざとなったらどこへ行くか、誰が
何をするかがある程度目星がついていればよい。生意気な物言いか
も知れないが、ハザードマップは体のきく、そしていざという時自
在に動きのとれそうな人にもっていてもらいたい。水が出てからで
は悠長に地図なんか眺めていられないからだ。
一方、若い世代に期待するものがある。先の震災でもそうであっ
た。 三〇代の方達がコンピをくんで町内の安否を確認して廻って
くれた。自宅の安全が確認されたらこういった人たちの力が何より
である。地域の防災を考えた時、まず日常のコミュニケーションが
ものをいう。その典型的な場面であった。私の場合は近所の年寄り
と近くに住む妻の母がいたので、それで精一杯。
帰る道すがら、町内会長からは例のハザードマップが一部手渡さ
れた。イヤーな予感。しようがないなと覚悟をした..(ニガ笑)。
注:町内会長から地図をもらったのに、なぜ防災課に行って再度地
図をもらったかというと、職場の同僚にそれをあげたせいであ
る。今春市町村合併で長岡市の仲間になった同僚に進呈したせ
いである。いざという時のために三部もらってきた。市役所の
方はその意図をくんでくださり、在庫がありますからと快く分
けてくれた。
災を考えてみた。
【市役所5階・危機管理防災課に行く】
昨日(2005.8.23)、長岡市役所危機管理防災課を訪れ、洪水
ハザードマップをもらってきた。大きさとしては、閉じるとA4
版。開いていくと全体でA4で16枚分の大きさ。平成15年10月発
行のものである。
本体である地図部分は、信濃川とその支流である太田川、柿川、
稲葉川などが氾濫した場合を想定して、浸水範囲とその水深予測
で色分けされている。今年の春より市町村合併で市域は拡大した。
従って、この地図でカバーされている範囲は、現在の長岡市全域
というわけではない。
危機管理防災課担当の方にうかがうと、次の合併で最終的に市
の範囲が確定するので、それをにらんで作成すると言うことであ
る。従って次の版は来年か再来年あたりに発行されるのではと思
われる。
*危機管理防災課の方の対応は実に丁寧であった。好感度有り。
【何が載っているのか】
先にも述べたが、防災地図なので主要部分は地図である。しかし、
内容は予測される洪水エリアと水深だけでなく、避難場所や施設の
位置などが一覧表付きで載っている。
一方、地図以外の情報や注意もある。地下施設での危険性、平常
の心得、情報伝達の流れ、防災関連情報(ホームページURLなど)、
長岡市の地形と氾濫の特徴、その他河川氾濫に関する知識啓蒙など
様々な情報を提供している。他地域のそれと比較をしているわけで
はないので、ものの善し悪しを論評できないが、老人世帯などでは
この資料を読み解くのは難しそうである。老人世帯対象のハザード
マップができぬものかと、ついよけいなことを思ってしまう。
【町内で防災を考えた時】
つい先日、町内会長をはじめ各班班長、青年会や子供会の役員が
近くの公民館に集まった。地域の防犯と防災について考えるもので
あった。特に防災については、昨年の水害と地震の経験から、いざ
という時に町内としてどのような体勢をとるのかが焦点となった。
結局はある程度限られた有志の者に頼ることになるのではないか
という結論。少し乱暴のようだが、背景がある。町内役員は毎年、
あるいは1年おきに交代してしまうせいだ。いざという時にこれで
は混乱は避けられない。そこで、ある程度有事の際に頼りになり得
る者の目星を付けたいというのだ。
何となく違和感を感じつつも致し方ないこともわかっている。実
際昨年の震災時には、町内各所で自力での避難と助け合いで急場を
しのいだ。日頃より隣近所の付き合いが確立されているおかげと思
うが、安否情報と外からの情報伝達を考えた場合、最終的には町内
全域の情報を集約する人と場所がいるのだ。
今我が家は町内会長宅とは目と鼻の先にいる。会長は今春定年退
職となったばかりで、バリバリと仕事のできる方である。現役時代
の仕事の事もあり、知識と経験は豊富である。神戸の震災時も現場
に立っている。そういう意味では現在最も有力な方であるが、私も
青年会の会長をここしばらくの間続けている。となると..?
いずれ結論が出ようが、そんな町内の防災体制を皆真剣に議論し
た。洪水ハザードマップはその際の資料として出てきたのだが、
いざ濁った水が地表を覆ったら、30Cmの水深でも動きがとれなくな
ると会長の弁。私も同感。
それどころか流れがあれば、足下の確認以前に転倒したらアウト
と言うこともある。渓流釣りの経験から言うと、膝前後の水深まで
水につかった場合、流れが速いと身動きが非常にとりづらく、また
衣服着用の状態であると、転倒後も体制を立て直しにくい。小さな
子供や老人には非常に危険な状態となる。
【地域防災を考える】
ハザードマップが提供する情報はとてもありがたい。昨年、市内
各戸に配布された。会長が三部もらってきているので御入り用の方
がいたらと促していた。数名の方が手を挙げたが、私は手を挙げな
かった。会長は私の方を向いたが、この地図はある程度知識のある
人でないと意図を読み解けませんよとお伝えした。
我が町内は老人世帯が多い。いざとなったらどこへ行くか、誰が
何をするかがある程度目星がついていればよい。生意気な物言いか
も知れないが、ハザードマップは体のきく、そしていざという時自
在に動きのとれそうな人にもっていてもらいたい。水が出てからで
は悠長に地図なんか眺めていられないからだ。
一方、若い世代に期待するものがある。先の震災でもそうであっ
た。 三〇代の方達がコンピをくんで町内の安否を確認して廻って
くれた。自宅の安全が確認されたらこういった人たちの力が何より
である。地域の防災を考えた時、まず日常のコミュニケーションが
ものをいう。その典型的な場面であった。私の場合は近所の年寄り
と近くに住む妻の母がいたので、それで精一杯。
帰る道すがら、町内会長からは例のハザードマップが一部手渡さ
れた。イヤーな予感。しようがないなと覚悟をした..(ニガ笑)。
注:町内会長から地図をもらったのに、なぜ防災課に行って再度地
図をもらったかというと、職場の同僚にそれをあげたせいであ
る。今春市町村合併で長岡市の仲間になった同僚に進呈したせ
いである。いざという時のために三部もらってきた。市役所の
方はその意図をくんでくださり、在庫がありますからと快く分
けてくれた。