国道8号開通の知らせを聞き、気がせく中現地入りした。
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既報の写真同様、現場に立つとまず目に飛び込んでくるのは、崖の崩落によりあらわになった地層である。この手のものを露頭と言うが、この様な場所は後々アンカーが打ち込まれ、斜面の動きをおさえた後にシードマットが敷設されるか、コンクリート等で固め覆われてしまう。願わくば直後の風景も得たかったが、それでもこれらを得ただけでも幸いである。
現場の雰囲気からは何とも言えないが、道路を含んだ山の斜面全体が一気にずれ落ちたと言った感じである。後に紹介できようが、直下には小さな川が流れていた。その小川は流路閉塞を受け、流れを変えられてしまったようだ。現在は崩れた土砂の脇を迂回して流れているが、本来の流れを取り戻すべく応急処置がすすめられている。
規模が小さくて良かった。もっと大規模なものであったらダム湖を形成していたに違いない。現場はそんな谷あいの地である。付近の家屋については屋根にブルーシートをかぶせている家が点在するが、見たところ壊滅的被害を受けているようにも思えない。
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地層の傾斜をみてとれると思うが、現地(西山丘陵)は褶曲の構造を伴っている地域である。長岡市中心の平野部は低地となる向斜(こうしゃ)部、そしたてそれを挟む西山丘陵と東山丘陵が背斜(はいしゃ)部となる。長岡は以前石油を採掘した地であるが、井戸は山間にあった。つまり油田は背斜構造に形成されると言うことを示しているのである。
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資料作成:**********
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写真撮影:2007.07.19
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2006年 地理の部屋と佐渡島
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http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
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ついついサッカーを見てしま
いました。こんな夜更かし久
しぶりです。幹線道路の開通。
まさしく心強いです。
その道のプロだけあって露頭・背斜構造など専門用語が流石にすーと自然に出てきますね。
幹線道路の開通は力強いですね。
おっしゃるとおりです。
三紀の新しい方か、四紀だと思います。
この辺も含めまして褶曲構造を生み出す
力が継続的にかかっているのでしょう。
三年前の場合はもっと大きな崩れがありました。
今回はそれには及びませんが、一桁国道がやら
れたという意味合いでは大変でした。
先の震災では巻き込まれた車がありましたね。
助かった人、そうはならなかった人。
明暗を分けました。今回は幸いその様なこと
を聞いていません。不幸中の幸いです。
震災とは別に、興味ある断面です。時代的には新しいのでしょうか?全体が軟らかそうです。
露頭というのは、意外によいものが少ないですね・・・。
地層の表れから崩落の大きさが感じられました、
地震はほんとに怖いですね。
地震国!いつわが身に降りかかるか判らない、何が出来るでしょうか?