地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

10.23新潟県中越地震99「ヤーコン」

2005年01月10日 22時03分31秒 | 新潟県中越地震
1月10日の新潟日報。山古志村のふるさと再生への思いを記事にした内容に「ヤーコン」という言葉があった。

 今朝の新潟日報に山古志村の有志が、村の特産品作りのターゲットとして「ヤーコン」を栽培したという。運悪く収穫したヤーコンを、みんなで試食する予定の日の前日が地震の日。試食会はあえなく立ち消えとなった。

 さて、勉強不足であった。このヤーコンというものについて全く知識がない。記事を読んだ後ネットで調べてみることにした。ヤーコンをキーワードに検索をかけると、いきなりよいホームページに出会った。茨城県の方が開設しているものだ。

http://www1.ocn.ne.jp/~amiyacon/index.html

 その中にも解説があるが、ヤーコンとは南部アンデス原産のキク科植物、地下茎が食用という。健康食品ともなる作物だが、ホームページを読んだ感じからすると、ちまたの認知度はまだまだ低いようである。

 山古志村といえば、錦鯉や美しい棚田がはぐくむ良質な米。闘牛で知られているが酪農も..。平地が少ない山村ではあるが、従来の特産物に加え、土地柄を生かした産業創成・多角化の努力はなされてきた。キャンプ場やスキー場等のレジャー施設建設などはその取り組みの一例だが、地域経済を支える新たな特産物探しの努力はさらに続いていた。そんな時に地元有志が着目したのが「ヤーコン」だったというわけだ。

 全村避難の山古志村は今、深い雪に覆われている。例年であれば当たり前のことであるが、今年のそれは家屋の倒壊の心配もあるので、関係者にとっては気が気ではないはずだ。春の訪れが待ち遠しい。まずは、雪解けと道路網の復旧。そして稲作・養鯉・酪農等、村の基幹産業の再興。さらに、いつか山古志産ヤーコンが特産品となる事をあわせて祈る。


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