地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

沢根の崖

2005年01月05日 22時17分51秒 | 佐渡地理
 佐和田の町から相川へ向かっていく途中に沢根の崖がある。ほぼ水平な地層でよく目立つ。

 この地層は、今から約4500万年前の泥や砂礫からなる地層で、海の浸食により露出したものと言う。
今から4500年ほど前というと、新生代第三期である。新生代とその前の中生代の境が約6500万年前
と言われるから、新生代と言ってもその前半期である。

 この崖の前には簡単な説明書きがあるが、その内容によると、ここには数多くの種類の貝類や有孔虫、珪藻類の化石が出る。その化石からすると、当時は浅い海であったと書いてある。

 この崖付近は、あちこちに中小の露頭がある。細かく言うと地層の時代はあれこれあろうが、おおむね第三期の地層であろう。私も以前この付近で化石を探したことがある。葉っぱや魚の骨の化石が結構採取できた。

 この辺から相川方面・外海府に向かっての沿岸部は、海岸段丘の顕著な地域となる。ここは、地形等地理的趣味のある者、化石や地質等地学的趣味のある者、その双方にとって楽しめる地域への入口と言える崖である。

 写真撮影をした日はあいにくの天候。夏など、太陽の光まぶしいころにはもっと美しく見えるということを付け加える。

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