沖のテトラ帯が陸繋島(りくけいとう)。
Photo-01
map-01 (国土地理院・ウォッ地図)
沖に小さな島などがある海岸で、海岸から伸びた砂の堆積が島と陸を繋ぐことがある。これを陸繋島という。また繋いだ砂の堆積部は陸繋砂州(りくけいさす)と言い、トンボロとも称す。自然の島と陸がつながるのが教科書的ではあるが、人工物との間にも同様の現象(トンボロ現象)は見られる。
新潟県三島郡出雲崎町の井鼻海岸(いのはなかいがん)付近では、写真のような風景があちこちで見られるのだ。既にしっかり繋がって固定化されているものや、これから繋がって行くであろうものまで、色々なものが見られる。海岸線の国道をドライブする際。そんな風景も楽しみの一つとなっている。
普段、何気なく周囲の風景を見ている我々であるが、目にするものはすべて背景となる理論がそこにはあるのだ。地球の長い歴史の最新版を我々は見ているが、なぜこの様になったかを考えるのは楽しい。この風景はこの後一体どのような変化をたどっていくのだろう。ついつい空想を豊かにしてしまう海岸の景色であった。
map-02 (函館 google-map)
map-03(志賀島 google-map)
map-04(潮岬 google-map)
全国にはあちこち同様の地形が見られる。規模も大きく典型的なものはウィキペディアをご覧いただきたい。map-02~04は全国的に見ても代表的なものをグーグルマップから抜粋したもの。下のmap-05以降は佐渡の北端近くにある二つ亀という景勝地である。
map-05(二つ亀 google-map)
map-06(国土地理院・ウォッ地図)
【陸繋島・陸繋砂州・関連サイト】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B8%E7%B9%8B%E5%B3%B6
wikipedia/陸繋島
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AD%E7%8F%BE%E8%B1%A1
wikipedia/トンボロ現象
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%82%E5%B7%9E
wikipedia/砂州
http://watchizu.gsi.go.jp/riyou/katuyou/h01-09rikukeitouhtm.htm
国土地理院/陸繋島
http://www1.gsi.go.jp/geowww/typical/marine.html
国土地理院/日本の典型地形 都道府県別一覧
http://www001.upp.so-net.ne.jp/fl-fg/07-13.htm
地学ハイク写真帳第4版/陸繋島
http://koshikijima-art-2005.hp.infoseek.co.jp/satoni-tuite.htm
甑島・里町
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写真撮影:2007.11.25
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撮影場所:三島郡出雲崎町井鼻海岸
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2007年 地理の部屋と佐渡島
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春先のような景色でした。
冬の時期にこのような天気になることを新潟の人は「もっけもの」といっていました。
曇天続きに晴れ間があると「儲けた!」と思うようです。
テトラポットの風景、いいですね。
この先にでて投げ釣りをすればカレーか何かが引っ掛かるのではないでしょうか。
佐渡の大野亀、夏には海水浴場になります。
6月にはトビシマカンゾウの花で黄色い絨毯を敷いたようになります。きれいですよ。
久し振りに日本海をみました。
成る程ありえますね。
それで潮の流れが変わるのでしょう・・。
福島のブログ友は砂浜が 消えたり出来たりと言って見えます。
結構変化が大きいようです。
時には貝殻だらけの時もあったようです。
海は動いていますね。
この日は遠くに佐渡もしっかり見えましたよ。
昨日もまたしかり。
こんなに近いのに..。
なかなかまとまった時間がないと帰省ができ
ません。海峡は越えて行けと誘っているので
すが...(笑)。
二週続いて休んでいます。
のんびりしています。
こういうのが休みなんだ
よなぁ~(笑)。
さて、海岸線は本当に動
いていますね。佐渡の二
つ亀はついたり離れたり
を繰り返すんですよ。
似たようなものは全国の海岸線に
点在しているものと思います。
自然の造形という意味では、新潟
県内では佐渡の二つ亀となります。
北海道ですと函館が最も良い例で
すが、他の例があるのかどうか..
ところで伊豆の堂ヶ島には潮が引くとと島と浜がつながり、潮が満ちると島が独立する現象ありますがなんと呼ぶのでしょうか。
いただいています件ですが、引き潮の際に
現れる場所が砂礫で覆われているようでし
たら、トンボロ現象だと思います。
そうでない場合は今回のものとは違う背景
のものでしょう。
陸と島を繋ぐで「陸繋島」懐かしく思い出しました。
大昔習った記憶があります。
>普段、何気なく周囲の風景を見ている我々であるが、目にするものはすべて背景となる理論がそこにはあるのだ。地球の長い歴史の最新版を我々は見ているが、なぜこの様になったかを考えるのは楽しい。この風景はこの後一体どのような変化をたどっていくのだろう。ついつい空想を豊かにしてしまう海岸の景色であった。
全く同感ですね。本当に今後長い年月をかけてどのように変わっていくのでしょうか?
ありがとうございます。
記憶ありましたか。
それは話が早くて助かります。
風景を楽しむ場合。
我々は基本的に自然の造形美に
惹かれるわけでして、地形につ
いてはまさにその範疇にあるわ
けです。
じっくり目には見えぬ速度で、
じんわり変化していくんですよねぇ。